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東京都心は真冬並み、そして11月としては32年ぶりの寒さの可能性も

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
東京都心の時系列予報(ウェザーマップ)

下層寒気が残る場に、低気圧の雨雲が広がる

予想天気図(ウェザーマップ)
予想天気図(ウェザーマップ)

真冬並みの強い寒気(冬将軍)が襲来した影響で、北日本では大雪となり、新潟や長野では初雪を観測し、またけさ19日(火)は、多くの所で、今季一番の冷え込みとなりました。ただ今回の寒気も一過性で、あす20日(水)には、北へ退散していきますが、関東地方はまだこの下層寒気が残っている場に、南に発生する低気圧の雨域がかかってくるため、かなり冷たい雨となりそうです。

朝からしとしとと雨が降る

雲と雨、風の予想(ウェザーマップ)
雲と雨、風の予想(ウェザーマップ)

雲や雨の予想をみると、あす20日(水)午前9時には、日本の南に発生しかかっている低気圧の北側に広がる雨域が関東や東海へかかり、しとしとと雨が降り出すでしょう。その後、夜までには低気圧が発生し、伊豆諸島の南へ北東進してくるため、日中から夜にかけても雨の降りやすい状態が続き、気温もほとんど上がらない予想です。

東京都心は日中もひと桁で、真冬並み

東京都心の時系列予報(ウェザーマップ)
東京都心の時系列予報(ウェザーマップ)

東京都心も、あす20日(水)は、朝から雲に覆われて、傘マークはないものの、昼前にかけて、パラパラと雨が降り出すでしょう。雨は日中から夜にかけて、一層降りやすくなりそうです。そして注目は気温です。あすに日付が変わる頃には、もう8度程度まで下がり、朝は7度程度、そのまま日中にかけても8度から9度程度で推移し、真冬並みの寒さとなるでしょう。夜にかけても10度には届かず、ひと桁の寒さが続く見込みです。

11月として32年ぶりの寒さの可能性も

東京都心の11月の最高気温10度未満の記録(筆者作成)
東京都心の11月の最高気温10度未満の記録(筆者作成)

上図は東京都心で11月に最高気温が10度未満、つまりひと桁の寒さとなった日を平成以降で調べたものです。古い時代には、毎年のように、この10度未満の寒さはありましたが、平成以降でも7回記録していますので、特に珍しい寒さというわけではありません。

ただあす20日(水)は1日中、7度から9度程度の予想となっていて、もし9度に届かなければ、2016年以来8年ぶりの寒さとなり、8.5度に届かなければ、1992年以来32年ぶりの寒さとなります。これは最高気温における寒さの記録となりますが、果たしてあすの最高気温は何度になるのか、注目です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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