4-2-3-1上に浮かび上がる、日本サッカー界の改善点
いま世界で最も多く使用されている布陣と言えば4-2-3-1だろう。中盤フラット型4-4-2と4-3-3の中間型。ザックリと言えばそうなるが、そう一言で片付けにくい奥の深さがある。奇麗に割り切れない所。バリエーションの豊富さこそが、この布陣の魅力になる。
中盤フラット型4-4-2に近い4-2-3-1もあれば、4-3-3に近い4-2-3-1もある。4-5-1に近いものもあれば、4-2-4と言いたくなるものもある。これに影響を与えるのは4-2-3-1の3の列だ。これをどう捉えるか。
中盤(MF)と解釈するのか。FWと解釈するのか。3の両サイドのみFWっぽい選手を置けば、4-3-3的になるし、3のすべてをそうすれば、4-2-4的になる。逆に3の真ん中のみ、FW的な選手を置けば、4-4-2的になる。4-5-1は、3箇所すべてにMF的な選手を置いた場合だ。
4列表記が一般の読者、視聴者には難解だと考えたのか、日本のテレビ局をはじめとする大手メディアは、わりと最近まで4-2-3-1を3列表記で表していた。その大半を占めていたのが4-5-1。4-2-3-1の3を中盤と解釈することが一般的になっていた。
4-2-3-1の3の真ん中は、言ってみれば「トップ下」だ。しかしこの「トップ下」という言い回しは、中盤ダイヤモンド型4-4-2、あるいはその昔、イタリアや日本で流行した3-4-1-2にも存在する。
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