2024年いちばん読まれたドラマ記事は石原さとみ主演4月期ドラマだった 次いで『ぎぼむす』
2024年の終わりに自筆記事(稚拙な文ですが)の1年間の数字を振り返ってみる。多くのドラマや映画ネタを書いてきたなか、意外にも石原さとみさん主演の4月期ドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)が123万PVで、もっとも読まれた記事だった。
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次いで、綾瀬はるか主演の正月スペシャルドラマ『義母と娘のブルース FINAL』(TBS系)の99万PV、オリジナル脚本の邦画実写の大ヒットが話題になった『ラストマイル』が96万PV。上位3本の記事は、ドラマ2本と映画1本となった。
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ちなみに90万PVを超えたのは、もう1本。お笑いコンビ·EXITの兼近大樹さんが、負の側面が大きいSNS·Xを使用する大人たちへの責任を問いかけた記事が94万PV。以上4本だった。
■「M-1」当日に第一線の芸人が社会へ投じた一石 メディア、著名人、インフルエンサーはどう考えるか
記事タイトルへのSNSのツッコミもあった
『Destiny』は世の中的な話題作ではなかったが、放送開始当初のちょっとした違和感への共感が高かったようだ。ヤフトピに取り上げられたわけでもなく、ここまで数字が伸びるのは異例。石原さとみさんへの関心の高さもあるだろう。彼女に関する記事は常にアクセスが伸びるが、本記事の反響の大きさには驚かされたのを覚えている。
『義母と娘のブルース FINAL』もまったく同じ構造だろう。綾瀬はるかさんへの注目度と、ドラマシリーズへの軽いツッコミのタイトルが、正月休みののんびりした気分のなか気を引いたのかもしれない。
『ラストマイル』はヤフトピに載った記事。今年を代表する話題作であり、公開直後から大きく盛り上がっていきそうな予感があったが、本作への世間の関心度の高さがそのまま示されている。
兼近さんの記事については、記事内容とは直接関係ない「M-1」というワードをタイトルに入れてアプローチを狙っていた。それに対するツッコミをSNSで散見してもいたが、結果ここまで数字が伸びたのは、誰もがXに対して抱いている違和感や嫌悪感を正面から突いた、兼近さんの投げかけた一石に対する世間の反響ではないだろうか。
ただ“釣りタイトル”と捉えられることに対しては反省もある。
タイトルに関しては、「ヌード」など猥褻なイメージを連想させるタイトルの記事が毎週末アクセスランキング上位に入るのを見かけるが、それは需要に応えているからだろう。
メディアのユーザー特性を踏まえて、アプローチは慎重に考えないといけないことを改めて感じさせられた。
筆者の2024年の記事を読んでいただいたユーザー全体の54.2%が女性であり、10代は5.1万PV、20代は29.1万PV、30代は236.6万PV、40~50代が全体の65%を占めるボリュームゾーンだった。
エンターテインメントの発信において、若年層へよりアプローチを広げることが課題と感じる。
<2024年記事の年間アクセス数>
■石原さとみ『Destiny』大学キャンパスの30代集団の違和感 ベタなインパクトは後へつながるフリか(123万PV)
■『ぎぼむすFINAL』シリーズ4作目で味が薄くなるなか、つらぬいたブルース(99万PV)