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【鳥取/境港】モサエビ!紅ズワイガニ!エテガレイ!境港水産物直売センターは新鮮な魚介類の宝庫

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。鳥取県の境港と言えば水木しげる氏の代表作『ゲゲゲの鬼太郎』が描く妖怪の世界観が楽しめる街として知られているが、紅ズワイガニの水揚げ日本一を誇る”境港”の存在も忘れてはいけない。

「水木しげるロード」から20分ほど歩き、新鮮な魚介類が並ぶ「境港水産物直売センター」まで行ってみた。

境港水産物直売センター

この「境港水産物直売センター」は、2022年4月にリニューアルオープンした新しくてキレイな施設だ。

両脇には12の水産物販売店が軒を連ね、中央の通路部分は約8メートルの広さでテーブルと椅子が置かれている。買った商品をその場で食べることもできる。

この広々とした空間がとっても動きやすい。

直売センター内を見渡せば鮮やかな紅色が所々に目に入る。これぞ紅ズワイガニの水揚量全国一位を誇る境港の風景と言ってよいだろう。

紅ズワイガニは深海に生息することからその水圧に耐えるため、体内に旨みと水分をたっぷり蓄えており、カニを知る地元の漁師は「迷わずベニズワイ」というそうだ。それほど甘みがある。

もちろん、同施設はカニだけではない。境港産の新鮮な魚が所狭しと並んでいる。

また館内を散策すると色々と教えてくれるのも楽しさの一つ。

例えば「株式会社 ヤマヨ」では「エテカレイ」の干物は脂乗りがよくて、身も締まっていて絶品だと教えてくれた。旬は4月となるが年中食べられるとこと。

おすすめの食べ方は、背骨の線にそって表裏の両面に切れ目を入れておくと食べやすいそうだ。ラップして冷凍し、食べる時は凍ったまま焼いてOK。冷凍しておけば1ヶ月くらいは美味しく食べられるという。

「蟹専門店 マルツ」では、松葉カニと紅ズワイガニの見分け方の違いなど教えてくれた。お腹の色が白っぽく、お腹を上にして置かれているのが紅ズワイガニ。お腹を見れば見分けやすいという。

お腹を上にして置くことで”かにみそ”が流れやすいのを防ぐ意味もあるという。ちなみに、水分が多いことを「流れている」と表現するそうだ。

同店では「かにみそは流れてます」と表記されているがB級品って意味ではい。これは親切な案内の一つ。説明を聞かないと誤解してしまいそうだが…。

紅ズワイガニは鮮やかな紅色が特長で、身は甘みがあって水分が多い。水分が多い(かにみそが流れている)からと言って味が落ちるわけではない。

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また、「有限会社 土井商店」に立ち寄ると「モサエビ」が売られていた。

モサエビの正式名称はクロザコエビ。地域によって呼び名は異なり、この鳥取県では「モサエビ」で親しまれているが、兵庫県の但馬地方では「ドロエビ」、北陸地方では「ガスエビ」「ドロエビ」などと呼ばれているのだとか。

弾力のある食感や旨味が強く、甘エビより甘みがあるともいわれている。ただ、鮮度劣化が早く基本的には地元でしか味わえない。いわゆる幻のエビだ。

それにしても、これは本当にお得でしょ!

今回、私が訪問したのは4月20日頃。当然だが時期により旬は異なる。入荷する魚介類の種類や金額が前後することもある。その日によって色々と異なる。だからこそ行く楽しさがある。

直売センターの方に話しかけると気さくに色々と教えてくれ、話せば話すほど知識は深まるし、買って帰れば家族みんなが喜ぶ。全国発送もOKだ。

ここは鳥取県境港市に来たら必ず立ち寄りたい場所と言って間違いはない。

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境港水産物直売センター
住所:鳥取県境港市昭和町9−5
電話番号:0859-30-3857
営業時間 8:00~16:00頃
定休日:火曜
公式ホームページ(外部リンク)
地図(外部リンク)

取材協力:境港水産物直売センター

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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