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子どもの安全を守るために親ができる5つのこと(2歳児編)~元保育士パパが教える【子どもの安全】

hirofuminice元保育士Webライター

子どもの安全は、親や大人が守らなければなりません。子どもが小さければ小さいほど、目が離せませんが、成長につれて少しずつ親の手を離れていきます。

今回は、2歳の子どもをもつ親が子どもの安全を守るために必要な注意事項や心掛けるべきポイントを解説します。2歳になると1歳の頃よりも自分でできることが少しずつ増えますが、行動範囲もさらに広がることでケガのリスクも上がるので、ぜひ参考にしてください。

0歳児、1歳児については以下の記事をお読みください。

「子どもの安全を守るために親ができる5つのこと(0歳児編)~元保育士パパが教える【子どもの安全】」

子どもの安全を守るために親ができる6つのこと(1歳児編)~元保育士パパが教える【子どもの安全】

2歳児の特徴

最初に、一般的な2歳児の特徴を紹介します。子どもの成長・発達には個人差がありますので、お子さんとは少し発達の度合いが異なるかもしれません。参考としてお読みください。

2歳児の特徴① 身体の発達

1歳児の頃に身体機能や足腰の力が大きく発達し、つかまり立ち~歩行ができるようになりますが、2歳児ではさらに体力や筋力が発達し歩行が安定します。運動面では走ったりジャンプしたりすることもできるようになり、全身を使ったさまざまな運動が楽しめるようになるでしょう。

また、指先の感覚が養われ、細かい作業が徐々にできるようになります。スプーンやフォークを使って上手に食べられるようになるほか、排泄機能が発達することで尿意がわかり排泄の自立に向かう年齢です。

2歳児の特徴② 言葉の発達

2歳になると言葉が増え、2語文~3語文へと少しずつ文章を話せるようになります。そして、見たことや感じたことなど自分の気持ちを言葉で表現し、大人との会話もスムーズになるでしょう。2歳後半になるとさらに言葉が増え、話すことを楽しんで自分から進んで話す様子が多くなります。好奇心もますます旺盛になり、大人に対して「これ、なあに?」「どうして?」など質問することも増えるでしょう。

2歳児の特徴③ 気持ちの発達

1歳の頃に芽生えた自我が大きく発達し、いろいろなことを「自分でやってみたい!」という気持ちが膨らみます。うまくできないことでも手伝ってもらうことを嫌がり、なんとかして自分でやろうとする姿も見られるようになるでしょう。しかし、まだ自分の気持ちをコントロールすることが難しく、できない悔しさから泣いたり甘えたりすることも多くある時期です。その分、自分でチャレンジしたことが成功したときの喜びは大きく、成功体験の積み重ねで大きな自信へとつながり、自立心や自発性が芽生えます

2歳児の特徴④ 基本的生活習慣

言葉の発達とともに気持ちも成長し、「おはよう」「ごめんね」「いただきます」などの挨拶ができるようになります。身体面の項目でも解説したように指先の感覚が発達し、手先が器用になるためスプーンやフォークを使って1人で上手に食事ができるようになるでしょう。また、尿意や便意がわかって排尿や排便を言葉で知らせたりトイレで排泄したりできるようになり、排泄が自立する子が多い年齢です。着替えや手洗い、使った遊具や用具の片付けも自分でできるようになります。

2歳児の安全面で留意すべき5つのこと

一般的な2歳児の特徴を踏まえて、安全面において注意すべきことを5つ紹介します。

2歳児の安全面で注意すべきこと① 転倒

2歳の子どもは運動機能の発達が著しく、安定して歩けるようになるので、転倒の心配は少なくなるでしょう。その分、走るスピードが速くなるので、転んだときに大ケガにつながる可能性も高まります。公園や広場などで走るときに周りをよく見て走ることや、人がいるところでは走らないなどの約束をしたり声をかけたりしましょう。

2歳児の安全面で注意すべきこと② 衝突

走るスピードが速くなる分衝突したときの衝撃も大きくなり、転倒以上に大ケガになる可能性があります。公園や屋内の遊び場、商業施設などに出かけた際、子どもは楽しくなってつい走ってしまうことが多くありますが、遊具や壁に衝突したり子ども同士でぶつかったりすることもあるので要注意です。人がいるところや狭い場所、滑りやすいところなどでは走らないように声をかけましょう。

子ども同士がお互い走っていて正面衝突をすると打撲以外にも骨折や歯が折れるなどの大ケガにつながることもあり、トラブルになるケースもあるため十分注意してください。

2歳児の安全面で注意すべきこと③ 落下

歩行が安定すると階段の上り下りもスムーズになるので、1人で階段を上がったり下がったりすることも増えます。家の中でも自由に1階と2階と行ったり来たりするときに慌てたり滑ったりして階段から落ちる可能性もあるので、階段の上り下りは十分に気を付けるよう日頃から声をかけるようにしましょう

また、ベランダや公園の高い遊具から身を乗り出して、そのまま落下することもあります。ベランダがある家では1人でベランダに出ないようにするとよいでしょう。

2歳児の安全面で注意すべきこと④ 飛び出し

家の前や公園で遊んでいて、転がって行ったボールを追いかけて道路に飛び出してしまうというケースがあります。屋外では必ず大人が一緒に遊ぶようにしましょう。2歳になると少しずつ交通ルールも理解できるようになるので、道路には自動車や自転車、歩行者などがいるので絶対に飛び出さないことや横断歩道、信号などのルールが覚えられるように繰り返し伝えることも必要。交通安全の絵本などを読み聞かせるのも効果的です。

2歳児の安全面で注意すべきこと⑤ 喧嘩

2歳になると自分の気持ちを話すこともできるようになりますが、感情的になると言葉が追い付かずに、子ども同士の喧嘩になったときに引っかいたり嚙みついたりすることもあります。

きょうだいや友だち同士で仲良く楽しそうに遊んでいても、急に手や口が出てしまうこともあるので、過信せず注意することが必要です。

まとめ

子どもの安全を守ることが第一なので危険なものを取り除くことは必要ですが、子どもは体験して学べることもたくさんあります。子ども自身が多少痛い思いをして、自分で気をつけようとする気持ちを育てることも必要でしょう。また、親の話すことが理解できるようになってくる2歳児だからこそ遊ぶ前に危ないことはしないように伝えたり気をつけるよう促したりなど理解しやすい言葉で危険なことを伝え、自分で自分の身を守ることが少しずつできるようにしていくことも大切です。

元保育士Webライター

元保育士で、現在はフリーランスとしてWebライターのほか、リトミックや親子遊びの指導など幅広く活動しています。保育士やリトミック指導のスキルや知識、父親としての子育て経験を基に、子育てや保育に関する情報を発信していきます。

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