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子どもには無限の可能性がある?~元保育士パパが考える「子どもの可能性を広げる方法」

hirofuminice元保育士Webライター

子どもが小さいとき、子どもの将来に大きな可能性を感じて期待する親は多くいます。しかし子どもが成長するにつれて、子どもの将来を心配してしまう親もまた多いものです。

子どもの可能性は無限ではなくても、誰でも大きな可能性を秘めています。しかし、成長とともになんにでもなれる可能性は低くなっていくのが現実です。

今回のテーマは、「子どもの可能性」。子どもの可能性を広げるため、親にはどんなことができるのか考えてみたいと思います。

子どもに無限の可能性を感じる理由

「子どもには無限の可能性がある」とか「子どもの可能性は無限大」などと言われます。確かに私自身も子どもが生まれて間もない赤ちゃんだった頃、あどけない子どもの表情を見ながら「立派な人間に育つに違いない」と根拠のない確信を感じました。

誰もが大谷翔平選手のようになれるわけではありませんが、赤ちゃんの頃は絶対になれないと決めつける根拠もありません。そして、親は我が子に対して大きな期待を寄せるため、子どもの可能性は無限だと感じるのでしょう。

成長とともに可能性が小さくなるように感じる理由

赤ちゃんの頃は子どもに無限の可能性を感じていても、成長とともに可能性の幅は狭くなるのが現実です。大人は歳を取るにつれてできることが少なくなっていきますが、子どもは歳を重ねるごとにできるようになることが増えます。

しかし成長と同時に得意なことと不得意なこと、好きなこととあまり好きではないことなどが子どもの中ではっきりしてくることで将来の目標が定まっていく子が多いです。そして目標がはっきり決まることで、将来の可能性が少しずつ限定されていくように感じるのでしょう。

子どもの可能性を広げるために親ができること

子どもが生まれたばかりの頃は無限の可能性を感じていても、成長とともに無限の可能性を感じることが少なくなることは少し寂しいように感じられます。しかし、実はそうではありません。

子ども自身が、自分が将来叶えたい目標や進むべき道が見えてきて、自分の夢に向かって努力をする姿は、親にとっても嬉しいものです。全力で子どものサポートをするのは、親として当然だと考える人も多いでしょう。

しかし、全ての子どもが自分のやりたいことを見つけられるわけではありません。中にはやりたいことが見つからず悩んだり迷ったりする子や、やりたいことがあっても目標が叶わず挫折してしまう子もいます。そのため、子どもの可能性を広げるために親の配慮や援助が必要です。

子どもの可能性を広げるために親ができることを、3つ紹介します。

さまざまな体験をする

子どもが小さいうちから、できるだけ多くのことを体験する機会を持ちましょう。両親ともにアクティブな体育会系の家庭ならスポーツを体験する機会が多く、あまりスポーツがない家庭なら読書や芸術的な体験をする機会が多くあるものです。しかしできるだけ偏りがないよう、さまざまなジャンルの体験を積むことが大切です。

親が今まで体験してこなかったことや苦手なことこそ体験する機会を設けるようにすると、親自身も苦手意識を克服できたり新鮮な気持ちになれたりもするでしょう。子育てを通して、親子ともども可能性が広がるかもしれません。

口出しをしすぎない

親自身が経験してきたことや得意なことを子どもに体験させたり習わせたりすると、とかく口を出したくなるものです。しかし、習い事や部活動などでは指導者に任せて、親があまり口を出さないようにしましょう。親と指導者の考え方や話す内容が違う場合は特に、子ども自身が戸惑ってしまうため要注意です。

子どもが親に相談してきたときは親身になって話を聞き、アドバイスをしましょう。しかし、決して指導者を批判せず、子どもが指導者を信頼して取り組めるように後押しする姿勢も大切です。

いろいろな場所に出かける

今はインターネットで、家にいながらたくさんの経験をしたり知識を得たりすることができる時代です。しかし、実際に自分の目で見たり手で触れたり、体験することにはかないません

コロナ禍には行動制限がありましたが、制限がなくなった今だからこそできるだけさまざまな場所に出かけ、子どもの感性を刺激する体験ができるようにしましょう。旅行先を決めるときも、「楽しめるから」「思い出を作りたい」という観点だけではなく、今子どもが興味を持っていることや取り組んでいること、学校で学んでいることなどに関連する行き先を決めるのもおすすめです。

そして、親自身も子どもと一緒に楽しみましょう。

子どもの可能性はやっぱり無限

実際は可能性は無限ではなくても、親も子どもも可能性に制限をして最初からあきらめるよりも、無限だと感じてさまざまな体験やチャレンジをする気持ちを持つことで可能性の幅は広がります。

ぜひ、親子一緒、家族一緒にさまざまな体験をして、楽しんだり思い出作りをしたりした先に、子どもの可能性が広がるような毎日を過ごす工夫をしましょう

元保育士Webライター

元保育士で、現在はフリーランスとしてWebライターのほか、リトミックや親子遊びの指導など幅広く活動しています。保育士やリトミック指導のスキルや知識、父親としての子育て経験を基に、子育てや保育に関する情報を発信していきます。

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