はらぺこライターの旅人間です。今回は大阪市城東区から食レポです。JR鴫野駅から徒歩１分の小さな中華そば専門店。「こってりラーメン食べたいなぁ～」って時におすすめのお店です。

この店は「中華そば 花京」という。その名前を聞いて「あれ？」と感じる方もあるのではないだろうか。かつてJR京橋駅の北改札口を出て線路沿いに屋台村のような雰囲気の店が連なっており、同店はその界隈の人気店だった。

しかし2017年に立ち退きに。JRによる築堤の法面強化工事が立ち退き理由とのことだが、駅前風情を失いガッカリした人も多かったに違いない。

立ち退きの後、「花京」は京橋から大正区へ。そして、2018年に京橋の隣駅となる鴫野駅スグの場所に新しく店を出されたそうだ。

同店の名物は「こってり背脂中華そば」だ。ドロッと重みのあるスープとまで行かないが、ライスと一緒に食べたくなる濃厚さが特徴である。

10年以上の花京秘伝の追いたしの熟成スープ、更に追い足して40時間以上強火で炊いて仕上げているという。

ちなみに、同店では”こってり”が看板メニューとなっているが、「あっさり鶏がら中華そば」「ピリ辛」もある。ここは好みになるが、私はこってりが好きなので、ついつい同じメニューばかり注文してしまう。

濃厚だけど後には残らないコクは秘伝の熟成スープ、ここが常習性を与えてくれるポイントなのかもしれない。

そして麺は注文時に中華麺か細麺が選べ、チャーシューもトロリと柔らかい。奇を狙ったインパクトはないが、しっかりと確実な味を届けてくれる。こってり系のラーメン屋が多い中、京橋・鴫野のエリアで「こってりと言えば花京」という印象があるのは”こってり”でなく、後口に余韻を残し、それでいて”くど過ぎない”絶妙なバランスがあるからだろう。

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