洗濯機の寿命を縮めるかも!注意すべき5つのNG行為を洗濯研究家が解説
洗濯研究家の平島利恵です。毎日の洗濯に欠かせない洗濯機ですが、内閣府の調査によると、平均使用年数は10.9年、買い替え理由の77%が故障となっています。【出典:内閣府「消費動向調査 2024年3月分」(外部リンク)】
洗濯機は高額な家電ですが、お手入れや使い方次第で寿命が変わります。正しく使って、長く清潔に洗濯をしましょう!
洗濯機の寿命を縮める5つのNG
NG1.過負荷
洗濯物を詰め込みすぎると、モーターやベルトに負担がかかり、故障の原因となります。詰め込みすぎは、洗い不足・シワ・衣類の傷みの原因にもなってしまいます。
【対策】洗濯物は5~8割に減らす
洗濯物の量は、縦型で洗濯槽の8割まで、ドラム式では7割までを上限にしましょう。汚れているもの、臭うものなどは、少量でよく洗う方が効果的です。
NG2.メンテナンス不足
糸くず・乾燥フィルターの掃除を怠ると、排水が詰まったり、乾燥に時間がかかるようになります。また、洗濯槽の掃除を怠ると、洗濯槽裏が黒カビだらけになり、洋服に汚れやニオイがつくようになってしまいます。
【対策】洗濯槽の掃除は月に1度
洗濯槽は汚れや黒カビがはがれ出てくる前に、定期的に掃除を行い、汚れを防ぎましょう。
【対策】フィルターは毎回お手入れが◎
糸くずフィルターは洗濯のたびに掃除し、ごみを取り除き、乾かしてから戻しましょう。濡れたまま放置すると洗濯槽に黒カビが繁殖する原因にもなります。
「洗濯機がキレイな人がやっている!お手入れルーティーン」もご覧ください。
【対策】排水溝は半年に一度
忘れがちな排水溝も、半年に一度はお手入れしましょう。排水溝のポケットには、髪の毛やホコリ、ピンやコインなどが詰まっていることがあり、これが下水臭の原因となります。
「10分で終わる!簡単【排水溝の掃除術】」もご覧ください。
NG3.洗剤・柔軟剤の入れ過ぎ
洗剤・柔軟剤を入れすぎると、溶け残りが洗濯機内部に蓄積し、機械の動作を妨げることがあります。また、溶け残りが黒カビのエサとなり、大繁殖を招きます。
【対策】洗剤は必ず計量を
洗剤・柔軟剤は必ず計量し、水量に合わせて規定量を入れましょう。詰まり・黒カビ防止のため、洗剤投入口や自動投入口も3ヶ月ごとに掃除しましょう。
NG4.硬水の使用
井戸水や硬水地域では、ミネラルが洗濯機内部に蓄積しやすく、パイプやホースが詰まりやすくなります。
【対策】水質に合わせたお手入れを
水質に応じ硬水用の洗剤や水軟化剤を使用しましょう。
NG5.重曹・クエン酸・酢の使用
重曹・お酢・クエン酸を洗濯や掃除に使う方もいらっしゃいますが、実はこれらの使用は控えるよう、メーカーから喚起されています。
重曹は詰まりの原因に
重曹は水に溶けにくく、溶け残った重曹で排水経路が詰まる恐れがあります。特に硬水地域では重曹が固形化するため注意が必要です。
酢・クエン酸はサビの原因に
酢・重曹などは酸性が強く、サビや運転不良の恐れがあります。
洗濯機に使用してはいけないものは「洗濯・掃除で使うと故障の原因になる身近なもの」もご覧ください。
これらの5つを注意し、洗濯機を長く快適に使用しましょう!
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