目糞鼻糞を笑うメディア界の体質
フーテン老人世直し録(105)
長月某日
「朝日」叩きが止まらない。「そういえばこの記事もあの記事もおかしい」という情報が巷にはあふれているようだ。この時とばかりに「朝日」を部数減に追い込み、自社の利益を図ろうとする新聞社には批判もあるが、所詮ガセネタだらけの日本の新聞社が他社のガセネタを槍玉に挙げるのは「目糞鼻糞を笑う」ようなものだ。
しかしフーテンはもたれ合い体質の日本のメディアが全社で「誤報」を流しながら、なぜ「誤報」を流したかの検証もせずに知らぬ顔をしているよりはまだましだと思っている。「目糞鼻糞を笑う」様を大いに国民の前で演じてもらい、その笑いによって日本国民がこれまで抱いてきた「メディア信仰」を崩してほしいと思うのである。
フーテンはこの問題を「保守勢力によるリベラル潰し」という図式に押しこめ、その観点から「朝日擁護」の議論が出てくることに反対である。「朝日」の基本的な問題はリーク情報に踊らされ、そのウラも取らずに意図的な記事を書く体質がある事で、保守とかリベラルとか以前の問題である。
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