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【社長インタビュー】沖縄のソールフードが大阪名物に!「ポーたま KITTE大阪店」関西初出店で話題

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。JR大阪駅西口スグ「KITTE大阪」の地下1階に関西初出店で話題の「ポークたまごおにぎり」専門店を知っているだろうか?

この店の名は「ポーたま KITTE大阪店」という。

「ポークたまごおにぎり」と言えば沖縄のソウルフードの一つ。アメリカ合衆国による沖縄統治時代、アメリカ軍によって持ち込まれた缶入りポークランチョンミートと玉子焼を具材にした”おにぎり”のことだ。

この専門店が今、大阪で大ブームを巻き起こしている。

沖縄のスーパーや道の駅でラップに包まれて店頭に並ぶ”おにぎり”だが、同店に関しては少し異なる。

それは「オーダーを受けてから手作り」「種類が豊富」と言う点だ。その店でしか食べられない地域限定メニューがあるのも面白い。

しかも、メニューを見れば「なんだこりゃ~」と言いたくなるようなインパクト。なるほど!これは話題になるよな…と。

「ポーたま株式会社」の社長にインタビュー取材

それにしても興味深い。どんな発想で商品が開発されているのか?地域限定も思い付きレベルではないのは明らかだ。そこでポーたま株式会社の代表取締役の清川勝朗さんにインタビュー取材を依頼した。

今回はそんな内容を踏まえて店の魅力を紹介しよう。

ポーたま株式会社 代表取締役 清川勝朗さん
ポーたま株式会社 代表取締役 清川勝朗さん

”その場で作りたて”にこだわる理由は?

これは同店を語るうえで最も重要なポイントになる。

その答えは「奥さんが作ってくれた”作りたて”のポークたまごおにぎりの美味しさに感動したから」だという。

もともとスーパーなどで売られていた「ポークたまごおにぎり」が好物だったという清川さんだったが、ある日、奥さんの”作りたて”を食べ、衝撃的に感動したという。その感動をそのまま形にしたのが「ポーたま」という店だ。全てオーダーを受けてから手作りだ。

現在は沖縄に5店舗、九州に5店舗、東京に1店舗、ハワイに1店舗、そして新たに大阪に出店した。その人気ぶりがうかがえる。

ポーたま
ポーたま

どうして大阪に?

店頭には「関西初出店」という案内が貼られている。

店舗は沖縄→九州→東京→そして大阪。そんな流れだったので「どうして大阪に?」と質問しようと思っていたら、清川さん口調は関西弁。なんと大阪の堺出身だった。

沖縄に移住してから24年目、ついに大阪に戻ってきたという。しかもJR大阪駅西口スグ「KITTE大阪」という最高立地に。いやいやスゴイ!

逆に、どうして沖縄だったんですか?

では逆に…大阪出身の清川さんが「沖縄に?」という素朴な興味が沸いたので、その点も聞いてみた。

20代の頃はフリーターで好きな事を色々とやっていたという。サーフィンしたり、バイクに乗ってキャンプしながら旅したり、そして九州まで来た時に「もっと南へ」となり沖縄へ。それがキッカケだという。

その時に珈琲農園を運営する足立氏と出会い、感銘を受け、”沖縄の父”と慕うようになったそうだ。最初は大阪から通い珈琲の栽培や焙煎、接客、沖縄のライフスタイル、さらに商売のやり方まで学んだそうだ。

そして2000年9月に沖縄へ移住し、最初は公設市場の近くにある自家焙煎のカフェからスタートさせたと話してくれた。

ゴーヤの天ぷら
ゴーヤの天ぷら

どうして「ポークたまごおにぎり専門店」を?

ポークたまごおにぎり専門店について聞くと、「何か新しい事に挑戦したい」と思ったからだという。奥さんが作った手作りの感動もあり、その当時は「ポークたまご」の専門店が存在しなかったのでチャレンジしてみたという。

その当時は沖縄でも「ポークたまごおにぎり」の種類は2~3種類しかなかったので「サンドイッチみたいに種類を増やし、毎日食べても飽きないようにしたい」とも考えたそうだ。

「ゴーヤの天ぷら」については?

おにぎりの種類を増やすなら「地元の食材を使って、沖縄の食文化を表現した”おにぎり”にしたい」と考えたという。

例えば、その発想で誕生したのが「ゴーヤの天ぷら」だ。これはゴーヤチャンプルーをイメージして作られた大人気の常設メニュー。中身にはポークたまごおにぎり&ゴーヤ天、沖縄県産のかつおぶし、ネギ、出汁醤油が入る。

ビールとの相性も良く、中のゴーヤだけ先に食べてビールのおつまみにする人も多いとか…。

ゴーヤの天ぷら
ゴーヤの天ぷら

「KITTE大阪店限定メニュー」はどうやって考えたの?

このKITTE大阪店には、「極厚ロースのとんぺい焼」「和牛すじこん」「串カツ」の3種の限定品がある。

気になったのは「なぜ…とんぺい焼?」という点だ。一般的には大阪名物を商品に取り入れるなら「お好み焼き」「たこ焼き」を選びそうだが…。それが「とんぺい焼?」ときた。このセレクトの理由が気になって仕方がない。

「とんぺい焼」になった理由は?

大阪の名物を考えた時、「お好み焼き屋で食べられるモノを一つイメージした」と清川さんは語る。その中で「とんぺい焼」は主流じゃないが、副会長的な主役の名脇役みたいな存在だと。そこが気に入ったようだ。

「お好み焼き」「たこ焼き」のように誰もが考えつくモノと違うパターンにしたかったのもあったとも話す。

極厚ロースのとんぺい焼
極厚ロースのとんぺい焼

豚肉とポークランチョンミートとの相性が良さも理由だという。同店では厚切りのロース豚を使い、マヨネーズは自家製である。ちなみに、「極厚ロースのとんぺい焼」はKITTE大阪店で一番人気の商品となっている。

極厚ロースのとんぺい焼
極厚ロースのとんぺい焼

「串カツ」のインパクトが凄すぎる!

インパクト抜群の「串カツ」も注目したい。この串カツも単にポークたまごおにぎりの具材に挟み込んだのではなく、串カツ専門店を次々と食べ歩き、おにぎりにした時のベストを研究された自慢の一品だ。

例えば、衣(ころも)が荒いとご飯との相性が気になると…。パン粉を細かくし、衣のつけ方や揚げ方といった細部までこだわっている。

串カツ
串カツ

串カツの中身は、牛ロース、エビ、紅生姜、アスパラ、玉ねぎ。ユニークなのは紅生姜が入っている点だろう。実は大阪限定メニューの候補の一つに「紅生姜の天ぷら」があったそう。結果的に串カツの中身で採用されている。

尚、この紅生姜は店内で梅酢につけてから揚げられているそうだ。

串カツ
串カツ

本当に「おにぎり屋」なのか?

店舗のバックヤードからスタッフがお客様から受けた注文を厨房に通す時、「とんぺい焼き1つ、すじこん1つ、串カツ1つ」と聞こえて来ることが多いそう。その度に「ココはおにぎり屋ちゃうんか?」と自身で突っ込んで「大阪に店を出したんやなぁ~」っと実感するそうだ。

尚、ビールとの相性も良く、オープン以来「ちょい飲みセット」も人気だ。

沖縄のソウルフード「ポークたまごおにぎり」専門店、沖縄らしさを残しつつ、その場所その場所の文化・食材を使い、その地元に親しまれやすい商品づくりをしている。これは人気がでるのも納得だ。

今後の展望を聞けば「日本全国に店舗をつくりたい。そして各店舗に地域限定の名物を作り、さらに世界各国に広めていきたい」と代表の清川さんは語る。その可能性は無限だ。

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ポーたま KITTE大阪店
住所:大阪市北区梅田3丁目2-2 KITTE大阪地下1階
電話番号:06-6147-3334
営業時間:7:00~22:00
定休日:施設に準じる
公式ホームページ(外部リンク)
公式instagram(外部リンク)
地図(外部リンク)

取材協力:ポーたま株式会社
今回は取材のため料理を提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

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はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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