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米粉パン革命 油脂・サイリウムなしで感動のやわらかさ 水で作る毎日食べたい「ご飯みたいな米粉パン」

保健師ノンオイル料理研究家茨木くみ子ノンオイル健康料理研究家(保健師)

こんにちは保健師・ノンオイル料理研究家の茨木くみ子です。
今日は、オイル・サイリウムハスク不使用、仕込み水は水だけで作る「ご飯のような米粉パン」をご紹介させていただきます。
とてもふんわり、柔らかく、まるで小麦パンのような焼き上がりです。
米粉パンが苦手な方も、きっとおいしく食べていただけると思います。
わたしは長くオイル・サイリウムハスクを使用しないパン作りを研究してきました。

「ご飯みたいな米粉パン」とは
日本人の身体に一番合っている主食はごはん(米飯)です。ご飯は、米と水だけで作られていますので、米粉パンもご飯に近い配合で作りたいと思っています。しかしパンには酵母や最低限の調味料(砂糖・塩)が必要です。そして、小麦のグルテンの代わりになるものも必要です。
わたしはできるだけ日本人になじみのある食材から、グルテンの代わりになるものを探しています。

材料はすべて日本人になじみのものばかり

今回、グルテンの代わりに私が選んだものは、片栗粉とこんにゃく粉(マンナン)です。こんにゃく粉はこんにゃくや白滝の原料です。
こんゃく粉の製粉は江戸時代から始まっており、現代のこんにゃく・しらたきの大半はこんにゃく芋、もしくはこんにゃく粉から作られています。

こんにゃくマンナンとこんにゃく粉

こんにゃく粉には体に負担をかける亜硫酸、ヒ素、重金属などの不純物が混ざっています。それらを精製し取り除いたものが「こんにゃくマンナン」です。
身体に負担をかけることなく、農薬やこんにゃく臭・じゃりっとした食感もなく、安全で質の高いパンを作ることができます。
こんにゃくの水溶性食物繊維や米粉のレジスタントスターチは腸内フローラを整え、免疫力アップ・血液サラサラ効果にも役立ってくれています。

1こ185kcal 脂質0.3g  

4個分
湯種 ・片栗粉 11g ・水 75ml

材料1
・米粉(ミズホチカラパン用)180gの1/2量
・ドライイースト 3g
・砂糖      15g
・ぬるま湯   95ml程度

材料2
・人肌程度に冷めた湯種

材料3
・米粉の残り  
・こんにゃく粉(こんにゃくマンナン)3g (小匙すりきり1杯)
・塩  2g

つや出し用の豆乳(牛乳)  適量

【下準備 】
湯種を作る。フッ素樹脂加工の鍋に湯種の材料を入れて、耐熱ゴムベラで混ぜながら加熱する。透明色になり均一にとろみが付いたらバットなどに出し粗熱を取っておく。

【作り方】
1. 材料1をボウルに入れて30秒程度混ぜてイーストをよく溶かす。
2. 材料2を加えしっかり混ぜる。
3. 材料3の米粉の残り・こんにゃく粉・塩をよく混ぜたものを加え混ぜる。
4. 台の上に出し固さを必要時調整する。手につくがこねられる固さがちょうどいい。なめらかになるまで2分ほど手でこねる。

生地の固さは手に付くがこねられるくらいがちょうどいい
生地の固さは手に付くがこねられるくらいがちょうどいい


5. 乾いた手で4個に分けて、丸めクッキングシートの上に並べる。(耐熱性のバットにならべる。水でぬらした指先で、パンの表面をつるつるにする。
6. 乾燥予防し、温かいところで二次発酵させ1.3倍くらいになるのを待つ。

オーブンの予熱を220度で上げる。この時に天板も一緒に入れておく。熱い湯を沸かす。(オーブンで発酵させるときは早めにパンを出し、オーブンの近くの温かいところで待つ。
7.パンが1.3倍に膨らみ穴が2つ程度、空いてきたらパン全体にたっぷり霧を吹き、豆乳を刷毛で塗る。

天板に湯を入れ、その中にバットごとパンを入れ焼く。12~14分程度焼く。
8.焼きあがり粗熱が取れたら、まだ温かいうちにラップして冷ます。

【レシピの無断転載・コピー・アイディアの使用はおやめください。】

こちらは焼き上げの環境による違いを比べたもの
素焼きは色づきが悪いのが分かります。
豆乳や牛乳などを塗ると色づきが良いです。
またノンフライヤーをお持ちの方は、焼き上げにおすすめです。短時間にいい焦げ色をつけ、しっとりふんわり焼き上げることができます。

ノンフライヤーでのくわしい焼き方はYouTubeをご覧ください。

【ポイント】

・材料3のこんにゃくマンナン(清水化学株式会社 こんにゃくマンナン)は粉にまぶして使用してください。

・生地の固さは手に付くがこねられる程度です。水と米粉で必要時調整してください。

・成形時に手に付く場合は軽く打ち粉して作業して下さい。

・発酵は冬場はオーブンの発酵機能35度程度がお勧めです。夏場は常温でも12~13分程度で発酵します。
・オーブンの予熱はしっかり上げます。パワーの弱いオーブンの場合は指定の温度より高くして焼くなど調整をしてください。

【保存】

翌日までは涼しい常温に出して置きます。

それ以上は冷蔵庫で2~3日程度か冷凍で2週間程度

食べるときはレンジで温め直し、トースターで温め直すととても美味しく戻ります。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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茨木くみ子

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ノンオイル健康料理研究家(保健師)

産業保健・特定保健指導・子育て相談などの相談業務を長くしてきました。また自身が過食症・摂食障害を克服し約-20kgのダイエットに成功その体験から日本人に合った健康な食生活は和食だったことを再確認。高脂質な洋食・中華・洋菓子・パンを日本人に合った低脂質な和食に近づけたレシピをご紹介しています。著書多数最新刊「ふとらないクリームのお菓子 」「ふとらない米粉のお菓子」【現在の活動】オンラインや自宅で料理教室にて健康情報や料理レシピを発信保健師業務は「うららか相談」にて個別相談を受けています。料理制作動画はYouTubeにてInstagramでは最新情報とライブをしています。

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