Yahoo!ニュース

頭が悪い人の挨拶とは? 挨拶ほど簡単に「印象操作」できるツールはない

横山信弘経営コラムニスト
(ChatGPT DALL-E 3 にて著者作成)

■挨拶ほど簡単に「印象操作」できるツールはない

一日の始まりを告げる朝の挨拶。

些細な瞬間のようだが、それが人と人との関係を育てる上でとても大きな役割を果たしていることを、どれほどの人が自覚しているだろうか?

挨拶は、ただの言葉のやり取りに過ぎない。そう考えるのは早計である。

笑顔や会釈、そして元気な声には、相手への敬意と、自身のポジティブな態度が込められている。

私は「先手必勝」という言葉が好きだ。挨拶にも当てはまる。自分から積極的に挨拶をすることで、相手に好印象を与えるだけでなく、関係構築や関係維持を促す。

逆に、自分から挨拶しない人は、人間関係の構築がヘタな印象を受けがちだ。これは特に営業の現場などで、不利益に働くことが多い。

では、自分から挨拶しない人への注意点は何だろうか?

それは、相手が挨拶をすれば挨拶をかえすという受け身の姿勢が、自身の印象を損ねかねない点にある。社内であれ、お客様先であれ、自分を大切に思っている相手には、それに見合う挨拶で応えたいものだ。

たかが挨拶、されど挨拶だ――。

これほど簡単に印象操作できる「小手先のテクニック」はない。挨拶というツールをうまく使わない人は、どう考えてもおかしいと私は思っている。

■なぜ「たられば」で挨拶してはならないのか?

何より挨拶の「数」が重要であることは間違いない。

挨拶のクオリティに目を向ける前に、挨拶の数を増やすことが大切だ。廊下ですれ違ったときだけでなく、打合せや商談のシーンでも自分から声をかけることが、良好な関係の構築に役立つ。

挨拶の数を増やすために必要なのは、

「今日は5回は挨拶する」

「最低でも10回は挨拶する」

などと「挨拶KPI」を決めること。やってはいけないのは、相手から挨拶されてから返す挨拶だ。もちろん挨拶は勝負事ではない。しかし、自分よりも先に声をかけられたら

「負けた」

と私は思うようにしている。

わかりやすい例を書こう。私は出張先で「朝ラン」をするようにしている。その際、同じように「朝ラン」している人と出会ったら、必ず

「おはようございます」

と挨拶する。正直なところ挨拶を返してくれる人は半分ぐらいだ。ハッキリした声で挨拶してスルーされると、正直なところ寂しい気持ちになる。挨拶しなければよかった、と思うこともあった。

しかし、だからといって挨拶をやめたりしない。なぜなら自ら挨拶しない限り、挨拶の数が増えないからだ。回数を稼げないのである。

「たられば」で挨拶するクセをつけていたら、印象操作できるツールとして活用できない。だから自らの意志で積極的に挨拶することだ。

■まとめ

挨拶するときは、必ず先手を打つことを覚えよう。先手必勝だ。筋トレと同じであって、とにかく繰り返さないと武器として身につかない。

挨拶の数は、その後に続くコミュニケーションの質と深さをも左右する。積極的な姿勢で挨拶の習慣を身につけていこう。挨拶のクオリティなんて気にすることはない。とにかく回数を稼ぐことだ。それだけでいい。

<参考記事>

なぜ頭がいい人は脳の海馬を鍛えているのか? 認知力・記憶力をアップさせる4つの方法

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

横山塾~「絶対達成」の思考と戦略レポ~

税込330円/月初月無料投稿頻度:週1回程度(不定期)

累計40万部を超える著書「絶対達成シリーズ」。経営者、管理者が4万人以上購読する「メルマガ草創花伝」。6年で1000回を超える講演活動など、強い発信力を誇る「絶対達成させるコンサルタント」が、時代の潮流をとらえながら、ビジネスで結果を出す戦略と思考をお伝えします。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

横山信弘の最近の記事