頭が悪い人の挨拶とは? 挨拶ほど簡単に「印象操作」できるツールはない
■挨拶ほど簡単に「印象操作」できるツールはない
一日の始まりを告げる朝の挨拶。
些細な瞬間のようだが、それが人と人との関係を育てる上でとても大きな役割を果たしていることを、どれほどの人が自覚しているだろうか?
挨拶は、ただの言葉のやり取りに過ぎない。そう考えるのは早計である。
笑顔や会釈、そして元気な声には、相手への敬意と、自身のポジティブな態度が込められている。
私は「先手必勝」という言葉が好きだ。挨拶にも当てはまる。自分から積極的に挨拶をすることで、相手に好印象を与えるだけでなく、関係構築や関係維持を促す。
逆に、自分から挨拶しない人は、人間関係の構築がヘタな印象を受けがちだ。これは特に営業の現場などで、不利益に働くことが多い。
では、自分から挨拶しない人への注意点は何だろうか?
それは、相手が挨拶をすれば挨拶をかえすという受け身の姿勢が、自身の印象を損ねかねない点にある。社内であれ、お客様先であれ、自分を大切に思っている相手には、それに見合う挨拶で応えたいものだ。
たかが挨拶、されど挨拶だ――。
これほど簡単に印象操作できる「小手先のテクニック」はない。挨拶というツールをうまく使わない人は、どう考えてもおかしいと私は思っている。
■なぜ「たられば」で挨拶してはならないのか?
何より挨拶の「数」が重要であることは間違いない。
挨拶のクオリティに目を向ける前に、挨拶の数を増やすことが大切だ。廊下ですれ違ったときだけでなく、打合せや商談のシーンでも自分から声をかけることが、良好な関係の構築に役立つ。
挨拶の数を増やすために必要なのは、
「今日は5回は挨拶する」
「最低でも10回は挨拶する」
などと「挨拶KPI」を決めること。やってはいけないのは、相手から挨拶されてから返す挨拶だ。もちろん挨拶は勝負事ではない。しかし、自分よりも先に声をかけられたら
「負けた」
と私は思うようにしている。
わかりやすい例を書こう。私は出張先で「朝ラン」をするようにしている。その際、同じように「朝ラン」している人と出会ったら、必ず
「おはようございます」
と挨拶する。正直なところ挨拶を返してくれる人は半分ぐらいだ。ハッキリした声で挨拶してスルーされると、正直なところ寂しい気持ちになる。挨拶しなければよかった、と思うこともあった。
しかし、だからといって挨拶をやめたりしない。なぜなら自ら挨拶しない限り、挨拶の数が増えないからだ。回数を稼げないのである。
「たられば」で挨拶するクセをつけていたら、印象操作できるツールとして活用できない。だから自らの意志で積極的に挨拶することだ。
■まとめ
挨拶するときは、必ず先手を打つことを覚えよう。先手必勝だ。筋トレと同じであって、とにかく繰り返さないと武器として身につかない。
挨拶の数は、その後に続くコミュニケーションの質と深さをも左右する。積極的な姿勢で挨拶の習慣を身につけていこう。挨拶のクオリティなんて気にすることはない。とにかく回数を稼ぐことだ。それだけでいい。
<参考記事>