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自公ナチス体制がいよいよ露骨になってきた

田中良紹ジャーナリスト

フーテン老人世直し録(118)

霜月某日

「今度の総選挙は自民党と公明党がナチス型政治に近づく第一歩になる」とブログに書いたが、その通りの展開が生まれてきた。自民党がテレビ局の選挙報道に警告を発したというのだ。

報道によれば自民党の萩生田光一副幹事長と福井照報道局長の連名で在京のテレビ局に「選挙時期における報道の公平中立ならびに公正の確保についてのお願い」との文書が20日付けで送られてきた。

そこにはかつてテレビ朝日の椿報道局長が「自民党を下野させる事を目的に報道した」と発言して問題になった事件をふまえ、街頭インタビューや資料映像などの報道で政治的中立性を求めてきたというのである。世界の民主主義国で、選挙を前に報道機関に対しこんな警告を発する政党があるという話をフーテンは聞いた事がない。

テレビ朝日の椿報道局長の発言は、「田原総一朗と久米宏が反自民の報道で細川政権を誕生させた」という思い上がりも甚だしい妄想を述べたもので、アホな報道局長が自分で自分の首を絞めた話である。それを自民党がいまだに被害者意識でいるとすれば、自民党もまた椿氏と同レベルの妄想政党という事になる。

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ジャーナリスト

1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。90年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■オンライン「田中塾」の次回日時:11月24日(日)午後3時から4時半まで。パソコンかスマホでご覧いただけます。世界と日本の政治の動きを講義し、皆様からの質問を受け付けます。参加ご希望の方は https://bit.ly/2WUhRgg までお申し込みください。

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