ヤフーKKがソフトバンクKK傘下に ソフトバンクG、PayPay、SVFの資本構成とUBERのIPO
KNNポール神田です。
■ヤフー株式会社(時価総額1.73兆円)は、4564億円(45%)でソフトバンク株式会社の連結子会社に
つまり、ヤフー株式会社(ヤフーKK)は、新株を15億株発行し、ソフトバンクKKに買ってもらい、ソフトバンクグループ(SBG)傘下が持つ18億株の既存株36%をTOBで買い付ける。そして、ヤフーKKの株式はソフトバンクKKが44%持つこととなった。
つい先日(2019年4月25日)のヤフーKKの持ち株会社体制の『Zホールディングス』構想発表(2019年10月1日)から実質2週間。さぞ、忙しかったGW10連休だったのだろう。
ヤフー2019年度新組織構想 Zホールディングス 出典:ITmedia □ヤフーは(2019年)4月25日、10月1日付で持ち株会社体制に移行し、社名を「Zホールディングス」に変更すると発表した。持ち株会社の下に100%子会社として、ヤフー事業を担う「ヤフー株式会社」と金融事業を統括する中間持ち株会社を置く。
Zホールディングス傘下に新会社としての、新生『ヤフー株式会社』と『金融中間持ち株会社』の新会社ができる予定である。『PayPay』はその新生『ヤフー株式会社』の傘下となる計画だった。その計画がそっくりそのまま、ヤフーKKの株式45%を占めるソフトバンクKKの元へスライドするということとなる。
■『PayPay(920億円)』の主要株主が『ソフトバンクG(460億円 50%)』に
そして、2019年5月8日同日、ソフトバンクグループ(ソフトバンクG)は、ヤフーKKの株式を全株をヤフーへ売却すると同時に、『PayPay』への460億円出資を発表した。出資比率は50%となり、ソフトバンクグループがPayPayの筆頭株主となった。
□ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の共同出資会社であるPayPay株式会社(以下
「PayPay」)は、第三者割当増資を行い、2019年5月以降に、ソフトバンクグループ株式会社から460億円の出資を受け入れることを決定しましたのでお知らせします。このたびの増資により、PayPayの資本金は920億円(資本準備金を含む)となります。
■孫正義>ソフトバンクG>ソフトバンクKK>ヤフーKK>PayPayの資本含有率
ここで整理してみると 持ち株会社としてのソフトバンクグループ(ソフトバンクG)の筆頭株主は孫正義21%である。
そして、ソフトバンクKKの63%はソフトバンクグループ
ヤフーKKの45%はソフトバンクKK
PayPayの筆頭はソフトバンクGで50% ヤフーKK25% ソフトバンクKK25%ということとなる。
ソフトバンクGの株主構成は以下のとおりだ。上位10名の株主で46.9%の所有株主だ。
https://group.softbank/corp/irinfo/stock/ownership/
■米UBERのIPOでSVFは30億ドルの成果
□ソフトバンクグループ傘下のハイテク投資ファンド「ビジョン・ファンド」は、(2019年5月10日)今週予定されている米ライドシェア最大手ウーバー・テクノロジーズの大型新規株式公開(IPO)で大きな果実を手に入れる見通しだ。ウーバー投資の含み益は、約1年4カ月でおよそ30億ドル(約3300億円)に達する。
また、ソフトバンクGの100%子会社の『ソフトバンクビジョンファンド(SVF)』本体そのものも上場が噂されている。
□ソフトバンクグループ(SBG)は10兆円規模のハイテク投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」の新規株式公開(IPO)と、少なくともSVFと同じ規模を持つ別のファンドの立ち上げを検討している。スタートアップ企業への投資を拡大するため多額の資金調達を目指す考えだ。複数の関係者が明らかにした。
https://group.softbank/corp/set/data/irinfo/presentations/analyst/pdf/2017/investor_20180209_02.pdf
いずれにしても、『UBER』のIPO 、『WeWork』のIPOなどによるソフトバンクビジョンファンド(SVF)投資先の儲け時と、国内系列の再編など、『孫正義帝国』の事業ドリブンの展開がますます面白くなってきている。
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