#PayPay 第2弾100億円キャンペーン終了後の事が気になって仕方がない考察
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/top_image.jpeg?exp=10800)
【追記】2019年5月13日(月)に100億円に達し、PayPay第二弾100億円キャンペーンは終了した。
今回は前回と違い長い期間だった…。第三弾はあるのか?
すでにPayPayは、ソフトバンクグループから460億円の出資を決定している。また、経産省の『キャッシュレス・消費者還元事業』に事業者として登録されたと発表。
![第二弾100億円キャンペーン終了 出典:ペイペイ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image15.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
KNNポール神田です。
□ソフトバンクとヤフーが共同出資するペイペイは(2019年4月)25日、5月8日からスマートフォン(スマホ)決済サービスでの利用者への還元率を、利用金額の0.5%から3%へと6倍に引き上げると発表した。これまでもキャンペーンで3%にした例はあったが、今回は期限を設定せずに実施する。6月からは業界別に最大2割の還元キャンペーンも実施する予定だ。
□6月1日からは20回に1回の当選確率で最大1000円相当のペイペイボーナスを付与する懸賞も実施する。
このように、PayPayまわりのマイナーアップデートとキャンペーンの恒常化が進化してきた。
はっきりいって、いまだに『PayPay』の100億円キャンペーン第2弾がまだ続いていることに驚きを隠せない…。もう、そろそろいつ終わっても良い覚悟でいるべきだろう…。PayPayの第2弾の開催期間は2019年5月31日(金)までだが100億円使い果たした時点で終了する。
第一弾は100億円をたったの10日間で使い果たしたことの500億円に及ぶ経済インパクトを考えれば、今回は、うまく長期にわたるプロモーションとなっている。第1弾と第2弾でPayPayの経済効果は総額1,000億円にも及ぶ。しかも第1弾の100億円分の還元ポイントが、ユーザーに還流されながらの第2弾の100億円のポイント還元なので、さらにお得感の上増し分がある。そして、この状況の中で、新たなキャンペーンを展開しはじめたのは、そろそろこの第2弾の100億円の終わる時期の『PayPayロス』を防ぐための施策にみえてしかたがない。
■PayPayの垂直立ち上げは…『登録ユーザー×加盟店舗×決済回数=認知度』
![PayPay効果 出典:ヤフー](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image02.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
https://about.yahoo.co.jp/ir/jp/archives/earnings/
ヤフーの決算発表で示された資料からだが、第一弾、100億円、第二弾100億円のポイントバラマキのおかげでPayPay普及における立ち上げは…
□サービス開始6ヶ月で600万人のPayPayユーザーを獲得。
□営業開始7ヶ月で50万店舗(※14ヶ月では100万店舗目標)を突破。
□6ヶ月で2,500万回の決済回数を達成し、認知率はNo1となった。
むしろ、注目したいのは、
□YJカード(ヤフージャパンカード)の伸びだ。+165万人の増加で633万人となっている。
YJカード 633万人(+165万人のPayPay効果)の増加
これはPayPayとの紐づけで、銀行紐づけや現金に次ぐ、利率の成果といえるだろう。
YJカード株式会社
あとは『ジャパンネット銀行』との連携も考えられそうだ…。ただし、3万円未満の少額の場合、入出金の手数料も考慮する必要がある。
■PayPayの利用状況や、PayPayボーナス獲得額(あたりクジ等)の状況が可視化できるようになった
![PayPayの利用状況が把握できるようになった 出典:PayPay](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image13.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
![獲得ボーナスが可視化できる 出典:PayPay](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image12.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
これは新たにアプリのアップデート更新で表示される。
■PayPayにも『わりかん機能』が追加 わりかん利用時に1万円が当たるキャンペーン(2019年4月26日から5月6日)
![わりかん機能の使い方 出典:paypay](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image14.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
■2019年5月下旬 『DiDiタクシー』での決済とPayPayの共同キャンペーン
![DiDiモビリティジャパン株式会社のタクシー 出典:自動車新聞 LIGARE](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image01.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
PayPay株式会社は、DiDiモビリティジャパン株式会社が提供するタクシー配車プラットフォーム「DiDi」にスマホ決済サービス「PayPay」を2019年5月下旬より導入する。また、2019年6月中旬以降、「DiDi」を導入したタクシーに乗車し、「PayPay」で支払うと、お得に利用できる共同キャンペーンを実施する予定。
出典:https://this.kiji.is/493672495146583137?c=493473239399466081
■PayPayのもたらす新たなビジネスモデル
![ビジネスモデル 出典:ヤフー](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image03.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
PayPayのもたらすビジネスモデルは、『登録ユーザー×加盟店舗×決済回数=認知度』によるデータの蓄積と残高拡大であり、そこから先のマネタイズは、ヤフーの注力領域として位置づけられている。
クーポン戦略などのO2O事業、モバイル広告事業は容易に想像できるが、
・金融事業 PayPayの与信による金融
・投資信託事業 PayPay残高からのAI投資
などが見込まれている。これは、PayPayというキャッシュレスがもたらす新たな『特需』と言えよう。
これは見事に、ヤフーにとっても新規の領域である。
そのために、会社全体の事業構成を2019年10月01日に一新する。
『Zホールディングス』の持ち株会社化で、金融事業の領域がピックアップされたように感じる。
![新組織の発表 出典:ヤフー](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image08.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
□ヤフーは、2019年10月1日をめどに持株会社体制へ移行し、「Zホールディングス株式会社」に社名を変更する。それに伴う分割準備会社として、2社を設立する。
□分割準備会社として、インターネット関連事業などを手掛ける会社、金融事業を統括する中間持株会社を設立。
■毎月いつもどこかでワクワクペイペイ 第一弾6月 最大20%(10%)
![ワクワクペイペイ 出典:PayPay](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image09.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
![ワクワクペイペイ 出典:ヤフー](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image06.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
6月はドラッグストアという業界別になる。
![6月はドラッグストア 出典:PayPay](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image11.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
■2019年6月よりオンラインでのPayPay支払いが可能に
![PayPayがオンラインでの利用が可能 出典:ヤフー](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image07.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ヤフオクや、ヤフーショッピングの期間限定TポイントがPayPayに
ヤフーからの7,000億円分のチュージ分が、PayPayに還流が予測される。
このように、第2弾が終了する前に、いろんな施策が展開されるようになった。
![加盟店の増加 出典:ヤフー](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00123857/image04.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
いつでも20%還元が終了したあとでも3%というのは『恒常化』という意味でかなり有利な施策だと思う。そして確実に増えつつある50万店舗が今後どこまで普及するかでもある。金融へのゲートウェイという新たなビジネスモデルでキャッシュレスにさらに拍車をかける。
この大型連休は『メルペイ』がセブンイレブン70%ポイント還元をしかけてきたので大激戦が想定される『キャッシュレスウイーク』となるだろう。
■関連コラム
■GWキャッシュレス、#セブンイレブン で『70%ポイント還元』はじまる! #メルペイ