解決されないグリーズマン問題。バルサとアトレティコの垣間見える本音。
ストライカーというのは、重要な存在だ。
バルセロナをめぐり、ストライカーが動いている。この夏、移籍金4500万ユーロでロベルト・レヴァンドフスキを獲得した。公式戦5試合で8ゴールと、レヴァンドフスキには最早エースの風格さえ漂っている。
■グリーズマンの状況
一方、現在、スペインで話題を呼んでいるのが、アントワーヌ・グリーズマンのケースだ。
グリーズマンはバルセロナが保有権を有する選手だ。昨年夏、2年レンタルの契約で、アトレティコ・マドリーに復帰した。
議論の的になっているのは、グリーズマンの契約内容だ。
それはグリーズマンが在籍する2シーズンで、全体の試合数のうち、50%以上の試合で、45分以上プレーしたら、アトレティコ側に「買取義務」が発生するというものだ。その買取義務の移籍金の額は4000万ユーロである。
ざっくり言えば、半分以上の試合でプレーすれば、グリーズマンのアトレティコへの完全移籍が成立する。これは、昨シーズン、グリーズマンのプレータイムが81%に達していた事実を顧みれば、難しい条件ではない。
■難色を示すアトレティコ
だがアトレティコはこのオペレーションに難色を示している。
今季、グリーズマンのプレータイムは、ヘタフェ戦(28分)、ビジャレアル戦(28分)、バレンシア戦(26分)、レアル・ソシエダ戦(27分)、ポルト戦(29分)となっている。明らかに、買取義務の支払いを避けようとしているのだ。
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