太ももやお尻のセルライトを自宅で除去する方法 | セルライトつぶしは効果ある?
太ももの裏やお尻、
お腹についた、セルライト。
一度できると
除去するのが難しいとも言われており、
薄着の季節になってくると
「セルライトがひどくて、
気になる」
「セルライトを除去する方法が知りたい」
こんな悩みをお持ちの人も
多いのではないでしょうか。
そこで今回は
「セルライトができる原因」と
「太ももやお尻のセルライトを
自宅で除去する方法」
「セルライトつぶしの効果」
についてご紹介します。
セルライトとは
約90%の女性が一生に一度は
経験すると言われているのがセルライトです。
セルライトは、専門家の間でも
治療法や原因について意見が分かれています。
一般的にはセルライトとは、
硬くなってしまった脂肪細胞と
繊維組織が皮膚表面に現れた状態で、
肌がデコボコに見えることを指します。
セルライトができる原因
脂肪細胞が肥大化すると、
リンパの流れが滞ったり、
血行不良を引き起こします。
これらの循環が滞ると、
処理しきれない老廃物が蓄積され、
ますます脂肪細胞に集まり積み重なります。
すると脂肪細胞は、
代謝されないまま老廃物などを絡めて肥大し、
繊維化して固まります。
それらが、セルライトとして
肌の表面に影響を及ぼす、と言われています。
セルライトができる原因とは
1.運動不足
長時間動かない状態が続くと
血液やリンパの流れが悪くなり、
脂肪細胞の肥大化につながります。
また、日頃から体を動かしていない場合
筋肉量も減りやすいため、
発熱剤の役割である筋肉が少ない影響で
体が冷えやすくなり、
セルライトができやすくなります。
2.不規則な生活
生活習慣が乱れると
自律神経のバランスも乱れ、
睡眠の質も低下しやすくなります。
その結果、代謝が滞り、
脂肪細胞が肥大化しやすくなる悪循環が生まれ、
セルライトができる可能性が高くなります。
2.食生活
栄養バランスが崩れると
セルライトができやすくなるだけでなく
生活習慣病の原因にもなります。
摂取するエネルギーの摂りすぎは
肥満や糖尿病、虚血性心疾患の原因になりますし、
脂肪の摂りすぎも肥満、脂質異常症、
糖尿病や虚血性心疾患の原因になります。
肥満や高血圧になると血流の悪化を招き、
太ももやお尻にセルライトができる要因となります。
3.むくみ
むくみの症状は女性に多く、
リンパの流れが悪いときに現れます。
リンパの流れが悪いと、手足などの
末端の血液の循環もスムーズに行われず、
体内の余分な水分や老廃物が
うまく排せつされません。
その結果がむくみとなって体に現れます。
むくみやすい人は老廃物もたまりやすく、
代謝も低下しているため
脂肪の燃焼効率も悪くなり、
セルライトができる可能性が高くなります。
4.冷え
運動不足が続いたり、
精神的なストレスを多く感じていると
自律神経が乱れ、体が冷えやすくなります。
冷えの症状を持つ人も
老廃物がたまりやすく代謝も低下するため、
脂肪の燃焼効率が落ち、
セルライトができる可能性が高くなります。
5.飲酒
体内にアルコールが入ると、
肝臓で「アセトアルデヒド」に分解されます。
アセトアルデヒドは活性酸素を介して
肝細胞を傷つけ、脂肪の分解を抑制するため、
肝臓に中性脂肪が蓄積しやすくなります。
そのため、セルライトが
できる可能性が高くなります。
6.喫煙
タバコに含まれるニコチン成分は、
血管を収縮させます。
すると、血液の流れが悪くなるので、
セルライトができる可能性が高くなります。
7.加齢
歳を重ねるごとに
筋肉が落ちて代謝が低下しやすくなります。
さらには歳をとると
発熱剤でもある筋肉がつきにくくなり、
筋肉量も減りやすくなります。
すると、基礎代謝が落ち、
消費エネルギー量が減少するため
セルライトがつきやすくなります。
さらに加齢の影響で
肌のハリがなくなるため、
セルライトが目立ちやすくなります。
8.ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンのエストロゲンと
プロゲステロンのバランスが乱れると、
血管の収縮や拡張をコントロールしている
自律神経が乱れやすくなり、
むくみやすくなります。
すると、セルライトが
できる可能性が高くなります。
セルライトつぶしの効果とは
エステやマッサージ、
筋膜をケアするローラーや
セルフマッサージをおこなって、
セルライトを潰す方法は
よく聞かれる除去方法です。
しかしこれらは予防にはなりますが、
1度ついてしまったセルライトは
これだけでは除去できません。
通常のエステやマッサージは、
リンパの流れや血流を促進させる効果があります。
血流が改善することによって
むくみや冷え性の改善につながり、
セルライトの予防には効果的です。
ただし、マッサージや通常のエステでは
すでに存在する脂肪を減らすことはできません。
脂肪自体が減らなければ、
変わらずリンパや
血液の循環の妨げとなったままです。
基本的には
体の脂肪を効果的に減らすこと自体が
セルライトの除去に最もつながります。
これらはセルライトローラーなどの
専用のマッサージ器を使用した場合も同じです。
一時的にはマッサージやローラーを使うと
なくなったかのように見える場合があります。
しかしこれは、一時的に
脂肪細胞の位置が整った効果によるものです。
セルライトを潰すと
リンパや血流改善効果はありますが、
脂肪自体への効果はほとんどありません。
脂肪量も脂肪の位置も変わりませんので、
一定期間経つと、セルライトが再発します。
太ももやお尻のセルライトを
自宅で除去する方法
「セルライトは特別なので
自宅では除去できない」
そんなふうに聞かれた方もいるでしょう。
しかし、そもそもセルライトの原因は
脂肪細胞が肥大化していることであったり、
リンパや血液の悪循環によるものです。
ある程度は自力で
解消することが可能なのです。
筋トレをする
寝ながらできるカエル足を使った
「裏パカ筋トレ」↑
2021年に行われたもっと信頼度が高い
分析方法による研究によると
筋トレは運動をするだけで
内臓脂肪も皮下脂肪も減ると示されました(Wewege 2021)。
そのため、セルライトの除去にも効果的です。
特に運動の効率が良いのは
自宅でできる自分の体重を活用した
下半身の大きな筋肉をよく使う運動です。
HIITトレーニングをする
有酸素運動と比較し
カロリー消費を3倍することができ、
脂肪燃焼効果が得られるのが
「HIIT(ヒット)」です(Paul 2015)。
2018年に行われた
最も信頼度が高い分析方法による研究では、
内臓脂肪も皮下脂肪も減らす効果があると
研究調査で判明しています(Florie 2018)。
さらに嬉しいことには、
HIITは15分以内で行うことが
オススメされており、
忙しくても
肥大化した脂肪を減らしたい方に
非常に向いている運動です。
有酸素運動をする
負荷の比較的軽い
(運動強度の小さい)運動は、
筋肉を動かすエネルギーとして
血糖や脂肪が酸素と一緒に使われることから
有酸素性運動と呼ばれます。
有酸素性運動は脂肪を燃料とするので、
血中のLDLコレステロール・
中性脂肪や体脂肪の減少が期待できます。
運動が苦手な方は
まずは楽しくダンスを踊る、
ウォーキングをするなどから始めるのも1つです。
気軽に運動を始めたい方は
こちらの記事もご参考ください。
運動の後にマッサージをする
運動の後に筋肉痛の予防や
筋肉の疲労回復を促進する方法では
いろいろな方法がありますが、
運動の後にマッサージを行うと
疲労を早く回復しやすいため、
運動の効率が上がりやすいです。
2018年におこなわれた
最も信頼度が高い分析方法による
研究報告があります。
トレーニングによる筋肉痛の痛みや
疲労感を軽減するために
もっとも効果的なアフターケアは
マッサージ、寒冷療法、ストレッチ、
軽い運動、加圧ウエア、冷水浴、
交代浴、電気刺激の8つの方法のうち、
マッサージが最も効果的があると
示されました(Dupuy O, 2018)。
この調査ではストレッチには
疲労回復効果は認められませんでした。
運動後のケアには
マッサージを取り入れることは効果的です。
食事のバランスを見直してみる
効果的にダイエットを行うのと同じで
セルライトを除去するためには、
高糖質、高脂質、
精製された炭水化物の量をできる限り減らし、
栄養バランスの良い食事をとると効果的です。
ダイエットにもセルライトの除去にも
美容のためにも様々な栄養素が必要だからです。
身体の内側からアプローチすることで
加齢の影響によるシミやしわ、
肌のたるみケアなど
セルライト以外のケアにもつながります。
徹底的に余分な脂肪を減らしたい方は
こちらの記事もご参考ください。
太ももやお尻のセルライトを
自宅で除去する方法まとめ
いかがでしたか?
「結局運動しないとダメなのか…」
そんな声も聞こえてきそうです笑
ただ、運動はあなたの体に
余分な脂肪が増えるのを防いでくれるだけでなく、
美しい姿勢を保ち、
美しい肌や美しい髪を
育てるのにも役立ちます。
なぜなら肌も髪も筋肉も
必要な栄養をとりながら、
血液が必要な栄養を運ぶことで作られているからです。
ぜひ、この機会にまずは1分からでも
運動を取り入れてみてはいかがでしょうか?
今回の情報が
あなたの健康的で理想的な
体を作ることに、
少しでもお役に立てると幸いです。
■参考文献
Wewege MA et al. The Effect of Resistance Training in Healthy Adults on Body Fat Percentage, Fat Mass and Visceral Fat: A Systematic Review and Meta-Analysis. Sports Med. 2021 Sep 18.
Paul H Falcone, et al. Caloric expenditure of aerobic, resistance, or combined high-intensity interval training using a hydraulic resistance system in healthy men.Comparative Study J Strength Cond Res. 2015 Mar;29(3):779-85.
Florie Maillard, et al. Effect of High-Intensity Interval Training on Total, Abdominal and Visceral Fat Mass: A Meta-Analysis.Sports Med. 2018 Feb;48(2):269-288.
Dupuy O, et al. An Evidence-Based Approach for Choosing Post-exercise Recovery Techniques to Reduce Markers of Muscle Damage, Soreness, Fatigue, and Inflammation: A Systematic Review With Meta-Analysis. Front Physiol. 2018 Apr 26;9:403.