安倍自民党の知能程度が明らかにした日本の危機
フーテン老人世直し録(159)
水無月某日
フーテンが「冥土の旅の一里塚になる」と書いた国会延長が決まった矢先、安倍自民党の知能程度を示す事態が発生した。若手議員らが安保法案成立を確実にするためにメディアに圧力をかける事を画策したのである。
安保法制の国会審議が再開される前日、安倍総理の側近議員らが自民党本部に総理お気に入りの作家百田尚樹氏を招き、国民の理解が進まない安保法案を成立させるための方策を語り合った。国民にアピールするためにどうするか、狙いはメディア戦略である。
メディアを自分たちの思い通りにするには、「安倍総理の側近がメディアに圧力をかける意思を持っている」事をメディアに示す必要がある。従って会合はメディアに取材させる必要があった。
ただしカメラの前では自由闊達にしゃべれない話もある。そのため取材は冒頭だけに限定し、しかし会には官邸と党から安倍総理の最側近を参加させ、単なる若手の会合とは思わせないようにする。そうしないとメディアに軽く扱われてしまう。おそらく主催者はそう考え加藤勝信官房副長官と萩生田光一総裁特別補佐に出席を仰いだ。
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