2025年「年越し大回り」 元旦のスタートは成田駅ホーム「電車ホテル」で、横になる乗客多数!
2025年1月1日を迎えた。筆者は、大晦日から元旦にかけて乗り鉄の恒例行事となっている首都圏での年越し大回り乗車に参加中で、新年は武蔵野線の三郷駅手前の車内で迎えた。
年越し大回り乗車とは、「大都市近郊区間」の乗車特例制度を活用し、150円の近距離きっぷで北小金―馬橋間の1035.4kmを一筆書きルートで約33時間かけて乗り通すことをいう。
12月31日の午前7時ころには、スタートとなる常磐線の北小金駅には続々と挑戦者たちが集結し、150円のきっぷを購入して1泊2日に及ぶ約33時間の旅に繰り出していったことは記事(2024年も残りわずか!「年越し大回り」参加者、朝の北小金駅を出発し「武蔵野線車内で年越し」見込み)でも紹介した。
なお、年越し大回り乗車の乗り継ぎパターンについては、筆者の記事(「年越し大回り」150円で首都圏JR線の1035.4kmを33時間で制覇! 今年も挑戦者は現れるか?)で解説している。
筆者はその後、西船橋駅と千葉駅で終夜運転の電車に乗り継ぎ、本日の宿泊先である電車ホテルのある成田駅には1時50分に到着した。
成田駅は、成田山新勝寺などに向かう初詣客と年越し大回り乗車組でごった返すほどの混雑だった。元旦の成田駅には夜通し電車の発着があることから、駅改札内は夜通し解放されており、改札内の待合室や2番ホームに留め置かれた6両編成の209系電車で朝まで過ごすことが出来ることから、一部の乗り鉄からは電車ホテルと呼ばれているようだ。
千葉駅から乗車した電車が成田駅の4番ホームに到着すると、一部の大回り乗車組が猛ダッシュで駅の跨線橋を駆け上がり、2番ホームに留め置かれた電車ホテルへと向かっていった。その後、電車ホテルの方に行ってみると、ロングシートをベット代わりに使い、「C寝台だ!」と呼称しながら横になって寝ている乗客の姿も多く見受けられた。なお、現在は筆者も電車ホテルに滞在中であるが、2時半を過ぎた頃から車内に冷気が入り込んきている。今回は厚着をしてきて正解であった。
【2025年1月1日2:51追記】
筆者がこの記事を配信した約10分後の2時46分ころ、成田駅の駅員と見られる2名の職員の方が電車に乗り込み、「多くの方々にご利用いただけるよう、横になるのはお控えください」と寝ている乗客を起こして回っていった。
(了)