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置き配対応も最新。「ウィルローズ秋葉原」にみる、都心コンパクトマンションの新工夫

櫻井幸雄住宅評論家
グローバル・エルシードが分譲する「ウィルローズ秋葉原」のモデルルーム。筆者撮影

 都心部では、専有面積50平米未満のコンパクトマンションが増えている。いわゆる「都心コンパクト」と呼ばれるジャンルの増加である。

 ネット価格(坪単価)が上昇する時期、グロス価格を抑えることができるコンパクト住戸の比率が高まるのは当然の流れ。加えて、23区内で1人世帯、2人世帯が増えているという事実もコンパクト増加を後押ししている。

 その都心コンパクトは、近年、バリエーションを増やしている。

 これまで、コンパクトマンションと呼ばれていたのは、3LDKよりも部屋数が少ない間取り。具体的には、2LDK、1LDK、そしてワンルームだった。

 ところが、2LDKの間取りは3人家族で十分に暮らすことができるため、「コンパクト」と呼ぶことに違和感が出てきた。実際、50平米以上の広さがある2LDKは小家族(つまりファミリー)向けの間取りとみなすべきだろう。

 一方、2LDKのなかには40平米台のものもあり、これは2人暮らしや幼児がいる夫婦向けとなるため、コンパクトに分類されてよい。

 また、分譲マンションに登場するコンパクトには30平米台の1LDKや、30平米あるかどうかの1DKや1K、スタジオタイプも生まれている。

 従来からの投資用物件でよくみられる20平米そこそこのワンルームを除いても、都心コンパクトは、そのバリエーションを広げているわけだ。

 さらに、最新の都心コンパクトマンションは、住み心地を高める工夫を備えるようにもなっている。

 その実例として、グローバル・エルシードの「ウィルローズ秋葉原」に凝らされた最新の工夫の数々を紹介したい。

コンパクトになっても、居住満足度は上げる

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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