「調教過程」にある稲田防衛大臣とアメリカを揺さぶるドゥテルテ大統領
フーテン老人世直し録(253)
神無月某日
平成28年度第二次補正予算案を巡る基本的質疑が終了し、国会序盤のジャブの打ち合いは終わった。提案型野党を標榜する蓮舫民進党のデビュー戦だったが、何が提案型かは納得させられないまま終わった。
むしろ自民党憲法草案や稲田防衛大臣の過去の発言を追及したところに野党としての見せ場はあり、特にフーテンが言うところの「調教過程」にある稲田大臣を格好の目標として攻撃したのが最大の特徴だった。
このたびの内閣改造において目玉は稲田朋美氏の防衛大臣起用である。防衛大臣は外務大臣と並んで対米関係の要であり、対米人脈作りを有利にする他、将来の日本のリーダーとして米国に認知させることができる。この人事は稲田氏が安倍総理の後継者に抜擢されたことを意味する。
稲田氏の思想は安倍総理の年来の主張と瓜二つで、安倍総理は若いころの自分を見る思いがするのだろう。だから自らの後継者に育て上げる決断をしたが、育て上げるには自らも経験した「調教」が必要になる。
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