深夜に思わず食べたくなる 京都の締めラーメン「背脂系」3軒
京都の夜は濃厚な背脂ラーメンで締めよう
夜の締めと言えば「ラーメン」という人も多いだろう。人気の店ともなれば、夜中でも店の前には行列が出来ることも珍しくない。戦後からラーメン文化が根付く「ラーメンの都」京都でも、深夜遅くまで営業して締めに欠かせない人気店がいくつも存在する。
祇園、木屋町、先斗町、河原町など、京都には夜に賑わいをみせるエリアが多い。京都のラーメンを食べる上で欠かすことの出来ない、京都の夜の締めで食べるべき、背脂たっぷりの背徳感がある濃厚ラーメンを選んでご紹介しよう。
ノスタルジックな背脂醤油『麺や轍』(木屋町)
高瀬川沿いに多くの飲食店が立ち並ぶ木屋町通りは、若者たちが夜に集うストリート。深夜や明け方まで営業する店も少なくないが、朝9時まで営業しているラーメン店が『麺や轍』(木屋町店:京都府京都市中京区鍋屋町209)。祇園縄手通りで人気のラーメン店待望の2号店として2023年5月にオープンしたが、早くも多くのファンを集めている人気店になっている。
丼の上にレモンのスライスが敷き詰められた「檸檬塩そば」も人気だが、この店の看板メニューは「背脂醤油そば」。1805(文化2)年に創業した老舗醤油蔵『松野醤油』の醤油を使った醤油ダレに背脂をたっぷり浮かべたスープ。古き良き京都のノスタルジックな背脂醤油ラーメンを彷彿とさせる一杯は、京都の夜の締めにこそふさわしい。
姫路生まれの背脂濃厚豚骨『ラー麺 ずんどう屋』(三条)
2002年に姫路で創業以来、全国はもちろん海外にも店舗を展開している豚骨ラーメン店が『ラー麺 ずんどう屋』(総本店:兵庫県姫路市船丘町298-2)。京都には2014年から出店しており、現在は京都府内に6店舗を構える。中でも2014年にオープンした『ラー麺 ずんどう屋 京都三条店』(京都府京都市中京区石屋町121)は、週末ともなると朝6時まで営業し、常に若者たちであふれている人気店だ。
豚骨と水だけで炊いた超濃厚な豚骨スープに、オリジナルブレンドの小麦粉で作るコシの強い自家製細ストレート麺の組み合わせは、どことなく博多ラーメンをも想起させる一杯だが、そこに背脂を浮かべることによってオリジナリティある豚骨ラーメンへと昇華。2024年4月には新たに「鶏白湯」も提供(京都三条店ほか一部店舗のみ)するなど、創業から20年以上が経っても挑戦し続けている店だ。
アップデートされた背脂醤油『脂過多ブラ』(祇園)
祇園北側、末吉町通りに立ち並ぶ京町家の間を抜ける細い路地「一番小路」の入口に、赤い提灯が掲げられていたら営業中。『脂過多ブラ』(京都府京都市東山区清本町375)は、千本丸太町で人気の『麺家 泉』が手掛けている隠れ家ラーメン店。お酒やつまみも豊富に揃い深夜0時から朝7時まで営業しているので、通りからはまったく見えない立地ながら、深夜から明け方まで多くの人が訪れる人気店だ。
本店同様に濃厚な鶏豚骨ラーメンなど数種類のラーメンがあるが、ここで食べるべきはこの店オリジナルの「脂過多そば」だろう。大粒の背脂がたっぷりと浮いたスープは、見た目ほどしつこさはなくまろやかな甘みがあって食べやすい。京都の伝統でもある背脂醤油ラーメンをスタイリッシュにアップデートしたような、令和の京都背脂醤油を味わうことが出来る。
今回ご紹介した3軒はいずれも深夜まで客足の絶えない人気店ばかり。京都にはまだまだ美味しい深夜ラーメンの店がたくさんあるので、自分好みの締めの一杯を見つける一助になりますように。
※写真は筆者によるものです。
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