愛されたいけど愛したくない人々:愛されたいのに当たり散らし、相手を束縛する人の理由と対策
■健康な大人の恋愛
健康な大人の恋愛では、相手の幸せを願います。ただし、相手の奴隷になるわけではありません。自分のアイデンティティがしっかり確率している。つまり、自分自身がわかっていて、一人でもしっかり生きていける人が、さらに人を愛し、もっと幸せになろうとするのが、本当の大人の恋です。
この場合の「愛する」は、単に相手が美男美女だ、素敵だという感情ではありません。相手の幸せを願う気持ちです。
アイデンティティ論で有名なエリクソンは、大人の発達課題として「親密性」をあげています。私なりに言えば、それは愛する力です。大人としてしっかり愛する力です。
本来ならば、青年期の発達課題であるアイデンティティを確立して、そのあとで、今度は大人としての恋愛に進むのですが、いつもそう上手く行くわけではありません。
大人になり切れないまま形だけの恋愛をすると、悲劇が待っています。それは、年齢の若い子だけの問題ではありません。年齢が高くても、仕事は立派にこなしていても、心理的には大人になっていない人もいるのです。
この人たちは、自分を愛していほしい欲求はとても強いのですが、実は自分からは愛そうとはしていないのです。
この心理的に未成熟な人の恋愛は、相手のための愛や、二人の幸せのための愛ではなく、自分のアイデンティティのための愛になってしまっています。自分を明確にするために、相手を利用しているのです。
そんな人々には、次のような特徴があります。
■愛されたいけど愛したくない人々の特徴
1相手からの賞賛ばかりを求める
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