【大賞評価ポイント】
地元・長野県上田市の名産品「上田紬」をここまで丁寧に取材した記事は、まさに「地元記事」の鏡と言えます。地元民だけでなく全国の人が読んでも面白くてタメになる、上田紬の魅力がよく伝わる記事でした。東京で出会った地元の名産品。地元に戻って工房を訪ね、さらにご自身が機織り体験にチャレンジ。その過程がルポルタージュとして、読み物的面白さも提供しています。
【受賞コメント】
MVAに選んで頂きありがとうございます。機織り体験を紹介するつもりで気軽に取り組んだ記事ですが、取材を通じて心に響く素敵な話をたくさん聞くことができました。それだけに、ひとつの記事にまとめるのに苦労しました。公開のタイミングで能登半島地震がありました。悩みつつ公開したところ、記事を読んで前向きの気持ちになれたと取材先から連絡をもらいました。協力してくださった皆様の気持ちが伝わったような気がします。

【評価ポイント】
身近にありながら喉元過ぎれば忘れがちなインフラですが、能登半島地震で改めて注目を浴びた災害対応の自販機ルポです。時事性の高さやメーカーへの取材力はもちろん、「災害発生時、地域に役立つの災害情報タイムリーに配信したい」と原稿を事前に用意していたという点も素晴らしかったです。「これを機に地元の自販機を一度確認しておきたい……」と感じた読者が行動へつなげやすいポイントを意識してまとめられた1本でした。
【受賞コメント】
この記事を公開する数時間前、東京湾を震源とする震度4の地震が発生。藤沢市内でも大きな揺れを感じたため「地域の災害お役立ち情報」として配信した1本です。今回のMVAは「その日その時必要とされる情報は何なのか」自分の役割を改めて考えさせられた受賞となりました。最後になりましたが、本記事を拡散してくださったみなさま、取材協力をいただいた株式会社伊藤園のみなさま、この場をお借りして心から感謝申し上げます。

【評価ポイント】
地元の名産品「菜種油」に注目した内容です。菜の花や菜種油自体には決して派手さがないものの、環境への取り組みと絡ませて記事に社会性を持たせていてます。臨場感あふれた工場内の写真もアクセントとなっています。菜種油の紹介にとどまらずご自身の活用法も盛り込み、「体験と行動促進」を体現した記事です。
【受賞コメント】
環境保全のための取り組みと、菜種油の関係が興味深いと思い、精油施設を取材しました。施設ならではの量り売りや、生の菜種油をそのまま味わう調理例を紹介し、魅力が伝わるよう意識した点もポイントです。施設の方からは、記事を見たお客様が来てくれたと嬉しい声をいただきました。地元産の菜種油を通して、環境問題について考えるきっかけとなれば嬉しいです。MVAの受賞、大変嬉しく思います。ありがとうございました。

【評価ポイント】
寺社の由来や境内の様子の紹介にとどまらず、お堂の屋根の「馬」の字など細かい部分まで取り上げた着眼点は驚きに値します。さまざまな馬の像の写真は、読者を飽きさせません。単なる「行ってきた」日記ではなく事前取材した内容は、まさに読者への行動促進。月縁日の日に取材した本物の馬の様子は臨場感にあふれています。「2月19日の絵馬市」が楽しみになった方が多かったのではないでしょうか？
【受賞コメント】
2月19日に行われる「絵馬市」のプレ取材で1月の月縁日に行きました。その時に参拝者の方の「絵馬市は後から新聞記事で知るんだよね」という声を聞いて、記事を事前にアップすることでお役に立てるかもしれないと思いました。また「小雪」という馬が本当に可愛かったので、それが伝わればいいなと思います。

【評価ポイント】
「地元の小学校」への着目とは、あるようで意外となかった新しい視点でした。150周年という時事性をフックに学校の歴史をしっかりと取材。自然観察林や二宮金次郎像の話などは読み物としても面白く読み進めることができました。ご家族の母校への愛を感じると同時に、地域の人々に支えられてきた歴史の深さが十分伝わってきました。
【受賞コメント】
母校が創立150周年を迎える年だったためまさに地域のニュースだ！ と思い取材させていただきました。また祖母も卒業生だったため、当時の写真を借りて当時の様子も教えてもらい記事の中に取り入れました。公開後、卒業生の読者の方から想像以上に反響があり、地域の方との交流も持つことが出来たので記事にしてよかったと思っております。

【評価ポイント】
2月のバレンタインデーを前に、街の小さなチョコレート専門店をタイムリーに取り上げています。チョコが苦手な人にもおすすめできるおいしさや、お店がなぜ人気なのかが伝わってくる内容で、スタッフのエピソードは面白くて説得力抜群。CMは打たない主義の店主が今回取材を受けてくださったとのこと、ありがとうございます。
【受賞コメント】
長く住んでいる地元の人は知っている老舗なのに、開店日が週に3日だけの手作りチョコレート店。47年の歴史の中で一度は閉店したものの、地元のファンが結果的に閉店をさせなかったという愛されっぷりがかっこいいお店でした。 先代店主の旦那様が広告業界に身を置いていたのに、店主はCMは打たない主義。Yahoo!の記事は、口コミの延長のような位置づけと理解していただけたことで、取材を受けてもらえました。

【評価ポイント】
「地元密着型のお散歩マップ」という題材の切り口が新鮮でした。マップが地元の方にとってどのように役立っているのかが理解できる内容で、筆者自身も地域クリエイターの取材時活用しているとは説得力があります。ユーザーが気になってマップを手に取り散歩に出かけたくなる内容ではないでしょうか。
【受賞コメント】
取材中に偶然目にしたおさんぽMAP。便利で可愛くて、あちこちの店にそっと置かれているのがとても気になりました。地域を盛りあげたいとコツコツ活動を続ける皆さんの思いをイラストレーターさんが受けとり、大切につくった地図です。その関係がわかる構成を心がけました。取材先から「電車の中で泣きました」「もはや山本専属ライター」と感想をいただいています。たくさんの人にのどかで明るい山本のまちを訪ねてほしいです。

【評価ポイント】
地域クリエイターの記事としては珍しい洋服店を取り上げた記事です。地元の若者たちに、新しいムーブメントを起こしつつある欧州の薫りを運んでくれる古着屋。そんな萌芽を独特の感性で捉えた楽しいリポートでした。取材に同行したクリエイターのお兄さんが体験している様が臨場感を呼んでいます。
【受賞コメント】
新規オープンのお店の認知不足に悩むオーナーさんへの提案として、オーナーさんのこだわりアイテムとオープン時のエピソードを記事に組み込み、取材中に兄がカーディガンに一目ぼれして購入するエピソードも加えました。記事公開後、オーナーさんからはお店のSNSフォロワーが急増し、多くのお客様が訪れたとの感謝の言葉を頂きました。喜びと感謝の声に心から嬉しさを感じています。