皆さんお料理の油は何を使っていますか？
私は、調理にはオリーブオイルやこめ油、生食には亜麻仁油や、えごま油など複数の油を使い分けているちょっとした油オタク。

そんな私がずっと気になっていたのが、東近江市産の菜たね油「菜ばかり」です。
今回は、菜ばかりを量り売りで購入できると聞いて、東近江市妹町にある菜の花館に行ってきました。

菜ばかりを製造している菜の花館は、以前紹介したジェラート屋さん「Rapty」や、野菜の直売所がある道の駅愛東マーガレットステーションの隣にあります。

菜ばかりは、愛東マーガレットステーションなどでの店頭販売の他、ネットでの購入も可能ですが、菜の花館では、好きな容器を持って行くと172円/100ｇで量り売りをしてくれます。

東近江市産菜たねを100％使用したこだわりの油

菜ばかりに使用する菜たねは、100％東近江市産。
栽培期間中の農薬不使用で、遺伝子組み換えでないものが使用されています。
化学薬品や添加物を一切使用せずに丁寧に搾って抽出するため、ビタミンなどの栄養分をたくさん含んだ菜たね油ができるとのこと。

工場の大きな機械から直接、菜たね油を量って入れてくれます。

好きな容器に必要なだけ入れてくれるので、無駄がなく、ごみも出ません。
この容器に200gが入り、350円ほどで購入できました。
ビンで売られている商品は141gで756円なので、かなりお買い得。経済的なのも嬉しいです！

環境への取り組みから生まれた菜たね油

「菜ばかり」は、菜の花を通して地域資源循環型社会を目指す「菜の花エコプロジェクト」の一環として誕生した菜種油です。

このプロジェクトは、昭和50年代に発生した琵琶湖の赤潮問題の対策として行われたせっけん運動がきっかけで愛東地区から全国に広がりました。

琵琶湖を守るため、廃油油を回収し粉せっけんを作って使おうという運動から始まり、再生可能エネルギーの生産や農地再生の取り組みへと活動を拡大。

愛東では琵琶湖の水質保全や地域の環境資源を守るための拠点施設として2005年に菜の花館が建てられました。

地元産の菜たねから菜ばかりを作り、製造過程でできる油かすは肥料として再び農地に還元。

そして、回収した廃食油は再処理し、環境に優しいせっけんや、バイオディーゼル燃料へとリサイクルします。

このような資源の循環の中で、製造されている菜ばかり。
菜ばかりを使うことで、この取り組みの一部に参加できると思うと嬉しくなります。

廃食油から作るせっけんも販売

菜の花館では、廃食油の回収とせっけんの製造も行っています。

このように家庭から回収した廃食油を、バイオ燃料やせっけんにリサイクルします。
菜の花館では、廃食油からエコキャンドル作りやバイオ燃料を生成する実験、せっけん作りなどの体験も受け付けています。

せっけんを製造する機械も見ることができます。

粉せっけんもペットボトルなどの空き容器を持って行くと60円/100gで量り売りしてくれます。

商品であれば300g220円のところ、容器を持って行くだけで180円で購入できます。

油汚れが良く落ちると評判で環境にも優しいせっけん。
私も換気扇の掃除や靴洗いに使用していますが、本当によく汚れが落ちます！ぜひ使ってみてください。

菜たね油を製造する機械も見られる

菜たね油は、菜たねを焙煎する必要があるのですが、菜ばかりは、湯煎でやさしく焙煎しているのが特徴です。
間接的にお湯で温めるため、菜たねの豊かな風味が味わえるとのこと。

菜たねを湯煎する大きな機械。誰でも目の前で見ることができます。
湯煎に使う熱は、菜たねのもみ殻を燃焼し、くん炭にする際の排熱を利用しているとのこと。
スタッフの方の説明を聞きながら、菜たね油やせっけんの工場を見学できるプランもあります。
ご興味のある方はぜひ参加してみてください。

風味豊かな菜ばかり

黄金色でとてもきれいな菜ばかり。

菜たねを優しく湯煎で焙煎し、丁寧に搾った菜たね油は風味が豊かで生でもおいしいとのこと。
せっかくなので生のまま、マヨネーズにしてみることにしました。

きれいな黄色のマヨネーズになりました。
野菜にかけて食べると、菜たねの香ばしい風味が感じられます。
炒め物や揚げ物だけでなく、サラダのドレッシングなどいろんな料理に使えそうです。

菜の花館では、商品の購入も可能。贈答用にもおすすめです。

まとめ

東近江市産の菜たねを使用し、こだわりの圧搾製法で作られた菜ばかり。
少しだけ試してみたいという方も、量り売りならお得に好きな量だけ購入することができます。
ぜひ、一度試してみてくださいね。