121敗を喫したホワイトソックスの新監督は、エンジェルスの前監督!?
今シーズン、シカゴ・ホワイトソックスは、41勝しか挙げることができなかった。1899年にクリーブランド・スパイダーズが20勝134敗を記録しているものの、ホワイトソックスの121敗は、1962年に40勝120敗1分のニューヨーク・メッツより1敗多く、1900年以降のシーズン最多敗記録を塗り替えた。ちなみに、当時のメッツは、創設1年目だった。
ホワイトソックスは、8月上旬にペドロ・グリフォール監督を解任し、コーチを務めていたグレイディ・サイズモアを監督代行とした。
来シーズンの監督は、まだ決まっていない。候補として、何人もの名前が報じられている。もっとも、その人数は、徐々に減りつつあるようだ。
ダラス・モーニング・ニューズのエバン・グラントによると、テキサス・レンジャーズのベンチ・コーチ、ドニー・エッカーは、レンジャーズに残るらしい。クレイトン・マッカラーとA.J.エリスも、候補から外れたという。こちらは、ESPNのジェシー・ロジャースによる報道だ。マッカラーは、ロサンゼルス・ドジャースの一塁コーチ。エリスは、特別アシスタントとしてサンディエゴ・パドレスに在籍している。
ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンは「ジョージ・ロンバードが外れる。ネビン、ベナブル、サイズモアが、知られている候補」と報じている。ロンバードは、デトロイト・タイガースのベンチ・コーチ。候補に残っている3人のうち、サイズモア以外の2人は、フィル・ネビンがロサンゼルス・エンジェルスの前監督、ウィル・ベナブルはレンジャーズの副監督だ。
ネビンは、2022年の6月初旬以降と昨シーズンにエンジェルスで采配を振り、46勝60敗と73勝89敗を記録した。ベナブルは、マイナーリーグでも監督を務めたことはなく、2021~22年にボストン・レッドソックスのベンチ・コーチだった当時、監督不在の数試合で指揮を執ったくらいだ。サイズモアの監督歴は、今シーズンの45試合。13試合に勝ち、32試合に敗れた。
この3人に限らず、誰が監督に就任しても、来シーズン、ホワイトソックスがポストシーズンに進出する可能性は、極めて低い。先月半ばにNBCスポーツが試合を放映中、クリス・ゲッツGMは、FA市場で積極的に動くことはない、とコメントしている。また、ホワイトソックスには、球団売却の噂も出ている。それについては、こちらで書いた。