アメリカ発の抹茶マシン「空禅抹茶」は抹茶に縁のない人にこそおすすめ!ボタン一つで手軽に抹茶が楽しめる
「抹茶ってちょっと敷居が高いよね」
「どの抹茶を買えばいいの?」
「抹茶オレを作りたいけど、茶せんがないと無理?」
抹茶に興味はあるけど家で飲むのはハードルが高い、茶道のイメージで格式が高くてとっつきにくい、抹茶オレも自分で作るのは難しそう、と感じている人も多いようです。
ワークショップなどではその都度適切なアドバイスはお伝えしていますが、抹茶もコーヒーマシンのようにもっと手軽で楽しめるものはないかと思っていた時に「CUZEN MATCHA(空禅抹茶)」の情報が目に留まりました。
そして先月、横浜市鶴見区のパン屋さんに最新式全自動抹茶マシン「空禅抹茶」があると知り、取材させていただきました。
※記事は【横浜市鶴見区】最新式抹茶マシン空禅抹茶があるパン屋さん「エスプラン」!江戸時代は茶屋だった?
とても興味深くもっと知りたいと思っていたところ、こちらの記事がきっかけとなり空禅抹茶を企画開発しているWorld Matcha株式会社の代表の方に取材させていただくことに!
空前抹茶のマシンを使って、抹茶ドリンクだけでなくスイーツなどにも応用できるとか。
ワクワクして訪ねたところ、日本の農業の未来も明るくなるようなヒントも伺うことができました。
抹茶マシンはボタンひとつでOK!濃さも選べます
対応してくださったのは、空禅抹茶の国内での販売に携わっている塚田志乃さん。
抹茶マシン「空禅抹茶」の実物を見るのは今回で二度目ですが、その便利さと扱いやすさに改めて感心してしまいます。
抹茶の原料となる茶葉「碾茶(てんちゃ)」をセットする部分が茶筒になっており、ふたはパッキンが付いていてしっかり閉まります。湿気や日光、におい移りも防げて保管の面でも安心です。
茶筒の下にはセラミックの電動ミルが入っていて一回分ずつ茶葉が出てきて自動で挽かれ、下の器に入る仕組み。
少しずつ粉末状の抹茶が器の中に入り水としっかり混ざり、フレッシュな抹茶が自動でできあがります。
しかも抹茶の濃さが3段階選べるので、朝は軽いテイストでレベル1、お食事と一緒にレベル2,甘いお菓子と一緒ならレベル3、とその日の気分や好みで濃さが変えられます。
一番濃いのがレベル3で、2gの抹茶に対して60mlの水で、茶道で飲む抹茶の濃さと同じとのこと。
初めて抹茶をたてる際に難しいと言われるのは抹茶の量とお湯の量なので、マシンが自動で調節してくれるのは安心ですね。
お手入れが簡単!日常に抹茶を
コーヒーマシンにしても家で使うものはお手入れが簡単なのがいいですよね。
空禅抹茶は、水をセットするのが直前に一杯分ずつ器にいれるので、内部に水分が入ることはありません。タンクがないのでタンクの清掃の必要がないのです。
使い終わったら、容器を軽く洗えばOKととても簡単です。
電動ミルも取り出して水洗いが可能なので、しばらく使わない場合などはお手入れしておくとよいとのこと。
日常に抹茶を取り入れ、朝の時間のない時に抹茶を点てて飲む。
スイッチひとつで数分でできるとあれば、待っている間に朝ご飯などの支度や洗濯物を干すなど他の家事などもできて時間を有効に使えます。
茶葉を1回分ずつ挽くのでいつでもフレッシュ
空禅抹茶は飲むときにその都度原料の茶葉を挽いて粉にしているので、抹茶が余ることはありません。
抹茶は粒子が細かく酸化しやすいのが難点です。酸化すると色はくすみ、香りや味も変わっておいしくなくなるので注意が必要なのです。
そのため市販の抹茶は他の茶葉と比べて賞味期限が短く設定されており、また抹茶を開封したらできるだけ早めに(できれば2週間以内に)使い切るようおすすめしています。
しかし空禅抹茶は原料である茶葉も常温で必要な量だけ茶筒にいれておけるので、抹茶ほどは酸化の心配をしなくても大丈夫です。
アメリカ発!のデザイン性とオーガニックの茶葉
コンパクトで音も静か、そしてデザインもスタイリッシュなので、リビングやキッチンに置いてあっても邪魔にならずおしゃれです。
当初はアメリカで先行販売され、日本に逆輸入のような形で販売がスタートしたとのこと。
アメリカの健康志向の高い方は青汁のような感覚で抹茶を飲んでいる、特にオーガニックの抹茶の人気が高いと以前から聞いていました。空禅抹茶のターゲットはそのような意識の高い方だったそうです。
塚田さんによると、5年程前にアメリカで抹茶の抗酸化作用が注目され抹茶ブームが起こり、アサイーやプロテインに混ぜて飲むなどセレブがこぞって取り入れるようになったそうです。
抹茶は茶葉そのものを飲むものなので、カテキン、カフェインやアミノ酸の一種のテアニンの他にビタミンCや脂溶性のビタミンEもとれます。
そして今アメリカでは抹茶は日常に溶け込み「どの産地のどの抹茶を選ぶか」という次の段階にきているとか。
オーガニックでシングルオリジン(単一農園単一品種)のものが人気になっているそうです。
空禅抹茶ではアメリカ限定で鹿児島、京都、静岡の有機栽培でシングルオリジンの茶葉を扱っているそうで飲み比べもできて良いですね。
※海外の抹茶については過去記事美と健康と「抹茶」!海外の抹茶事情と抹茶の選び方をご覧ください。
有機栽培の抹茶を使うことが日本茶の生産者の応援になれば
空禅抹茶を開発する際に一番大切にしたかった点は、日本茶の業界の活性化を進めたいというところだそうです。
斜陽産業と呼ばれて久しい日本茶業界。特に今は肥料や燃料費の高騰で生産者は悲鳴を上げています。後継者不足もあり辞めていく生産者や関係者は後を絶ちません。
今後は質の良いおいしい日本茶が飲めなくなるのではないかとも危惧されるほどです。
しかし、海外でも人気の高い有機栽培で抹茶の原料である茶葉を生産すれば、需要もあり生産量も増え新たに参入する若い人も増えていくのではないか、そうすることで日本茶業界を活性化できるのではないかと塚田さんはおっしゃっていました。
そして空禅抹茶を使用する方にとっても、抹茶から始まって次第に煎茶など他の茶種にも興味が広がるなど、空禅抹茶がいろいろな日本茶を試してみるきっかけになれれば、とも。
実際に空禅抹茶専用の茶葉を生産している鹿児島の霧島市の生産者の方は、長年土壌づくりから取り組み有機栽培での生産量は年々増えているそうです。
※現在霧島市のふるさと納税でも空禅抹茶が採用されているそうです。
空前抹茶は抹茶に縁がない人におすすめ
家に抹茶をたてる茶せんやお茶碗がある人はどのくらいいるでしょうか?
おそらく抹茶が相当好きな方か茶道経験者でしょう。
使い慣れている人には負担ではないですが、道具をそろえてたててみたけどこれでいいの?、自己流でやってみたけどだまができたり苦味が強くてあまりおいしくなかった、という方もいるかもしれません。
抹茶は抗酸化作用が高く美容と健康に良いと聞くけど、何から始めたらいいの?という、これまで抹茶や茶道に縁のなかった方にこそ空禅抹茶がおすすめです。
空禅抹茶にできること
抹茶をもっと気軽に楽しめるように空禅抹茶には現在3種類の専用の碾茶が用意されています。
日常に抹茶を取り入れてほしいという想いから、毎日飲んでも飽きない味であること、アレンジできるテイストを目指しているそうです。
抹茶をストレートで味わうマイルドな味わいの「プレミアム」、ミルクや炭酸で割ってもすっきりと抹茶の味を感じるラテ・ソーダ用の「シグネチャ」、ミルクに負けない苦味をきかせた「ラテブレンド」です。
今回、塚田さんに空禅抹茶だからこそできるレシピを教えていただきました。
そのままストレートで
まずはそのままの味をテイスティング。
茶葉は一番茶のみで作られた「プレミアム」を使用。
さらっとしていて毎日飲んでも飽きないとても飲みやすい抹茶でした。
苦味渋味はほとんどなく、強すぎない味なのも「健康や美容を目的としている人に毎日飲んでほしい」というコンセプトで作られているそうです。
すっきりと「抹茶ソーダ」
茶葉は抹茶オレ・ソーダ割に適した「シグネチャ」を使用します。
こちらは一番茶と二番茶をブレンドし、プレミアムよりすっきりとした味に仕上げ、ミルクや炭酸で割ったときに抹茶の良さが味わえるように作られているとのこと。
できあがった空禅抹茶1、炭酸2くらいの割合で混ぜるだけでできあがり。お好みでガムシロップなどで甘味をプラスしても良いとのこと。
すっきりした味で仕事や勉強の合間に飲むとリフレッシュになります。
もちろん甘いお菓子などにも合います。
大人の「抹茶ジンソーダ」
アルコールがお好きな方には抹茶ジンソーダもおすすめだそうです。
今回作っていただいたのは、抹茶をサントリーのジン「翠」で割ったもの。
空禅抹茶の専用の容器に水ではなく直接ジンを注ぎそこに抹茶を抽出していくため、すっきりとした味わいの中にも抹茶の個性をしっかりと感じられるプロ直伝のレシピだそう。
私はアルコールが飲めないので、実際に飲まれた方の感想をお聞きすると、
とのこと。抹茶の可能性がさらに広がりそうです!
オフィスやカフェにも
使い勝手の良さや省スペースから、オフィスに一台あると仕事の合間のリフレッシュに重宝されそうです。
特にオフィス向きな点はこの4つ。
- 茶殻が出ない
- 操作やお手入れが簡単
- 使う時だけ数分間の電気代で済む
- 自分好みのアレンジが可能
いろいろな人が使うからこそ、このような点は重要です。
また、カフェなど飲食店でも本物の抹茶の味をどのスタッフでも同じように提供できるという点で良いのではと思います。
以前記事でご紹介した横浜市鶴見区のパン屋「エスプラン」さんはその先駆け。
イートインでもテイクアウトでも飲める抹茶ラテなどの抹茶ドリンクを販売し、今後も抹茶を使ったメニューを増やしていきたいとおっしゃっていました。
コンパクトなサイズとおしゃれなデザインでお店やオフィスに置いてあるとちょっと目を引くのではないでしょうか。
今も昔もお茶は人と人とをつなぐアイテム
塚田さんは空禅抹茶が人と人とをつなぐコミュニケーションのきっかけになることを目指しているそうです。
コロナ禍で対面でのコミュニケーションが難しくなり、その後も人と人との関係が希薄になりがちなオフィスやコワーキングスペースなどで、知らない人同士が抹茶マシンを囲んで抹茶を飲むことで交流が生まれ、新たなアイディアが生まれる。
そうなるのが理想だとおっしゃっていました。
500年前の戦国時代から茶の湯の抹茶はコミュニケーションツールだったという歴史からも、今に通じるものがあると思います。
飲み物の一つの選択肢としていろいろな場所で抹茶や日本茶を楽しむ人が今後もっと増えていけば、日本の農業の未来も明るくなりそうな気がします。
CUZEN MATCHA(空禅抹茶)https://jp.cuzenmatcha.com/
抹茶マシンスターターキットは29700円から。
有機栽培の茶葉は20グラム入りが1700円から3000円。定期購入だと割安になるそうです。
部品もオンラインで購入可能。
現在、都内では
・レクサスミーツ(東京ミッドタウン日比谷)
・代官山蔦屋書店シェアラウンジ
・二子玉川蔦屋家電
にて実際の抹茶マシンが見られるそうです。