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注目のお茶が集結!所沢のお茶フェス「喫茶来TOKOROZAWA TEA FES 2024」をレポート

日本茶ナビゲーター Tomoko日本茶インストラクター
「喫茶来 TOKOROZAWA TEA FES」のオリジナルテイスティングカップ

11月2日から4日までに3日間、埼玉県所沢市のところざわサクラタウンで開催された大規模なティーフェス「喫茶来(きっさこ)TOKOROZAWA TEA FES 2024」に行ってきました。

今年は40以上もの国内外のお茶ブースが並び、飲み比べが楽しめる関東圏では最大級のお茶のイベントです。

昨年、若い層でとてもにぎわったと聞き、今年はぜひ行ってみたい!と初日の11月2日、小雨の降る中行ってきました!

日本茶マニアだけじゃない!お茶に興味がある人ならだれでも楽しめるイベント!

秋はお茶のイベントが多数。

ほぼ毎週末、あちこちでお茶に関するイベントが開かれています。

中でも昨年スタートした関東でも大規模なお茶のイベント、ところざわサクラタウンで開催の「喫茶来 TOKOROZAWA TEA FES」はお茶マニアから熱い視線が注がれる注目のお茶フェス!

このようなイベントの良いところは、なかなか足を運べない遠くのエリアからも生産者さんや茶問屋さんが多数集結し、お茶を試飲しながら作り手の方のお話が直接聞けること。

日本茶マニアでなくとも、おいしいお茶や珍しいお茶が楽しめ、スイーツやキッチンカーも揃うとあって、あいにくの天気でも午後になると遠方からも近隣からもお客さんが集まり、会場はとてもにぎわっていました!(11月3日と4日は晴れて暖かくもっとたくさんの人が押し寄せたそう。)

会場は「ところざわサクラタウン」

東所沢駅から歩いて10分ほどのところにある「ところざわサクラタウン」がイベントの会場。

よくメディアでも見かける独特のフォルムの建物「角川武蔵野ミュージアム」があることで有名な埼玉県所沢市の文化複合施設です。

駅から歩いていくと公園を横切った先に見えてくるところざわサクラタウンの角川武蔵野ミュージアムの建物
駅から歩いていくと公園を横切った先に見えてくるところざわサクラタウンの角川武蔵野ミュージアムの建物

到着するとこちらの印象的な形の建物が出迎えてくれます。

思ったより大きい!

こちらも気になりながら、向かう先は「喫茶来 TOKOROZAWA TEA FES 2024」のイベント会場。

まず、受付でテイスティングラリー参加券を購入し、オリジナルテイスティングカップを受け取ります(テイスティングカップ無しも選べます)。

テイスティングカップ付きは当日券1600円、マイカップを持参の方は1200円です(前売り券をネットで購入すると100円お得)。

外のエリアと建物内のエリアと2つあり、どちらにも魅力的なブースがたくさん!

ワクワクしながら巡ります。

「喫茶来 TOKOROZAWA TEA FES 2024」のサイト(外部サイト)

「喫茶来 TOKOROZAWA TEA FES 2024」で巡るお茶の旅!

注目のあの産地やこの産地、面白い取り組みをしている茶問屋さんなど、訪問したい先は山ほどあるのですが、これまでなかなか伺えずにいました。

こちらのイベントでは日本国内でも北から南まで様々なジャンルのお茶のお店や海外のお店も出店していて、それぞれが個性的で、ブースを巡っていると旅をしている気分になれます。

まずは、いつも日本茶インストラクター関係でお世話になっている奥富園さんからスタート!

昨年も出店されていた奥富園の奥富さんから昨年の様子を伺っていたので、今年はぜひ行こうと思っていたのです。

では、所沢で楽しむお茶の旅、ティージャーニーの始まりです!

埼玉・狭山市「奥富園」

イベントステージの前のブースに奥富園さんを発見!

奥富園の奥富さん。日本茶インストラクターでもあり日本茶の普及活動も積極的にされています。埼玉はもちろん東京近郊の様々な日本茶イベントにも出店。
奥富園の奥富さん。日本茶インストラクターでもあり日本茶の普及活動も積極的にされています。埼玉はもちろん東京近郊の様々な日本茶イベントにも出店。

奥富園さんは狭山の深蒸し煎茶はもちろんのこと、火入れを強く入れた茎茶「鬼の白骨」が特に人気!

でも、まずいただいたのは、フレーバー和紅茶の「あんず紅茶」。

狭山の和紅茶に杏のフレーバー。

これ、気になっていたんですよね。

ふわっと杏の香りで小雨で冷えた身体が温まります!

水色(すいしょく)もあんず色でほっとする暖色系。

秋や冬の午後にぴったりの癒し系フレーバーティーです。

奥富園ホームページ(外部サイト)

埼玉・所沢市「品種茶専門店 心向樹」

品種茶を飲み比べるならこちら!

他に類を見ないほどの品種茶が揃う専門店です。

「はると34」を試飲。ほんのり甘味があっておいしい品種茶(煎茶)でした。
「はると34」を試飲。ほんのり甘味があっておいしい品種茶(煎茶)でした。

これまでも「この品種でワークショップを開きたい!」という時に利用したり、品種の研究のために購入したことがあります。

試飲した「はると34」の「3」は「緑」、「4」は「良い」の意味だそう!

品種名もこうやって見ると興味深いですね。

ずらりと並ぶ品種茶。同じ品種でもクオリティで分けられていたり、煎茶や和紅茶、萎凋茶と製造方法が違ったり、もう全部飲み比べてみたくなります!
ずらりと並ぶ品種茶。同じ品種でもクオリティで分けられていたり、煎茶や和紅茶、萎凋茶と製造方法が違ったり、もう全部飲み比べてみたくなります!

ずらりと並ぶ品種茶は圧巻!

それぞれに味や香りの特徴が書いてあるので、好みの品種を探すのも楽しいです。

他にも、珍しい品種のお茶の木の苗が購入できたり、日本茶マニアにはたまらない品ぞろえです。

品種について知りたい、味を比べてみたい方はぜひ!

品種茶専門店 心向樹ホームーページ(外部サイト)

埼玉・入間市「池乃屋園」

池乃屋園さんは他の茶業者さんとのコラボや、飲食店とのコラボでよくお見掛けしていて、特に「紅ほうじ茶」が有名です。

池乃屋園の池谷さん。日本茶インストラクターでもあります。
池乃屋園の池谷さん。日本茶インストラクターでもあります。

紅ほうじ茶。最初はほうじ茶の香りで、後から紅茶が追いかけてくる、そんなお茶です。ブースでは深蒸し煎茶も試飲しました。
紅ほうじ茶。最初はほうじ茶の香りで、後から紅茶が追いかけてくる、そんなお茶です。ブースでは深蒸し煎茶も試飲しました。

池乃屋園さんには高級ボトリングティーも。

様々な理由でアルコールが飲めない方にもノンアルコールの楽しみを!と開発しているのだそうです。

ノンアルコールの選択肢としてスタイリッシュでおいしい日本茶が選ばれるようになると嬉しいです!

左はノンアルコールでワインのように楽しめる高級ボトリングティーで、飲食店などに販売したり贈答用に購入する方もいるそう。右の2つはスパークリングティー。ノンアルコールの選択肢が増えるのは良いですね!
左はノンアルコールでワインのように楽しめる高級ボトリングティーで、飲食店などに販売したり贈答用に購入する方もいるそう。右の2つはスパークリングティー。ノンアルコールの選択肢が増えるのは良いですね!

急須だけがお茶を淹れる道具じゃない!と、磁器製のお茶専用サーバーを見せていただきました。

貴重な磁器製のお茶専用サーバーで「紅ほうじ茶」を淹れる様子。楽しみ方も幅広く、お茶の楽しさが伝わります。
貴重な磁器製のお茶専用サーバーで「紅ほうじ茶」を淹れる様子。楽しみ方も幅広く、お茶の楽しさが伝わります。

私が一番気になったのは「お茶のふりかけクラッカー」。

神楽坂にある「VERT」さんとのコラボ商品です。

他にも地元のお菓子屋さんとのイベント限定コラボクッキーなど、茶葉はもちろんのこと、品ぞろえの幅の広さに驚きました!

池乃屋園ホームページ(外部サイト)

そろそろ身体が温まってきたので、外のブースへ移動します!

茨城・猿島「吉田茶園」

和紅茶といえば「吉田茶園」さん!と認識している、和紅茶界で有名な生産者さんです。

もちろん吉田茶園さんの煎茶もおいしいのですが、和紅茶のラインナップとクオリティは特に素晴らしいです。

和紅茶で受賞歴多数の「吉田茶園」さん。様々な品種の和紅茶が揃う。
和紅茶で受賞歴多数の「吉田茶園」さん。様々な品種の和紅茶が揃う。

和紅茶も以前よりバリエーションが増えていて、それぞれの香りや味わいをイメージできるようなタイトルが付けられています。

中でも柑橘系のすっきりとした香りの紅茶は、リフレッシュに良き!

フラワリーな香りのものは癒しのリラックスタイムに、と和紅茶もその時の気分で選ぶのも楽しみの一つ。

たくさん並んでいる和紅茶の一つ一つに丁寧な説明が。それぞれのタイトル(名前)には茶葉の特徴のイメージが表現されている。
たくさん並んでいる和紅茶の一つ一つに丁寧な説明が。それぞれのタイトル(名前)には茶葉の特徴のイメージが表現されている。

国内外の紅茶コンテストでの受賞歴多数で、どの和紅茶もハイクオリティ。

ミルクティー向きの和紅茶もあります。

リーフもティーバッグも揃うので、気になるものがあればぜひ試してみてください。

吉田茶園ホームページ(外部サイト)

埼玉・入間市「田中製茶園」

埼玉県が誇るブランドいちご「あまりん」が和紅茶に!?

こちらのブースはは安心安全な茶葉を生産し加工販売する「田中製茶園」さん。

イギリスの紅茶のコンテストでも受賞されています。

左から「あまりん」のドライいちご、和紅茶、狭山茶フレーバーティー。狭山茶フレーバーティーは自家栽培のカモミールと柚子と金柑をブレンド。どれも農薬を使わずに育てたもので、香料も不使用。
左から「あまりん」のドライいちご、和紅茶、狭山茶フレーバーティー。狭山茶フレーバーティーは自家栽培のカモミールと柚子と金柑をブレンド。どれも農薬を使わずに育てたもので、香料も不使用。

こちらは埼玉県産の「あまりん」をスライスしドライいちごにしたものを、和紅茶とともにティーポットで淹れるストロベリーティー。

ほんのり甘酸っぱい優しい味の和紅茶です。

十文字学園女子大学の学生さんと共同開発したのだそうで、地元産のものを大切にする姿勢が素敵です!

他にも、地元の洋菓子店とのコラボスイーツで、自家製の農薬を使わず育てた柚子を狭山茶を練り込んだ生地に混ぜて焼いた「ゆずクッキー」が素晴らしくおいしくて、とても気に入りました!(チャイクッキーも美味でした)

ホームページには、

2016年から化学肥料と農薬を使用せず、環境にやさしいお茶の栽培に取り組んでおります。
2019年には農林水産省の「グローバル産地づくり推進事業」の一環としてフランスで残留農薬検査を受け、残留農薬0という結果を受けてEUへの煎茶の輸出を行いました。

とあり、海外、それも残留農薬の厳しい基準のあるEUへも輸出されているそう。

狭山茶フレーバーティーも試飲させていただき、茶葉同様、農薬を使わずに育てている自家栽培のカモミールと柚子と金柑の自然な香りで癒されました。

狭山茶の煎茶はもちろん、和紅茶もリーフやティーバッグ、地元産のフレーバーティーが魅力的です。

田中製茶園ホームページ(外部サイト)

埼玉・日高市「狭山茶専門店 備前屋」

萎凋茶(いちょうちゃ)と言えば備前屋さん!というくらいの萎凋茶で有名なお店。

以前テレビで見たことがあり、ずっと気になっていた備前屋さん。

備前屋の清水さん。今回のイベントでおすすめはこちらの飲み比べセット。様々な品種と加工の違いを比べられる。
備前屋の清水さん。今回のイベントでおすすめはこちらの飲み比べセット。様々な品種と加工の違いを比べられる。

こちらの清水さんは、お父様の代から当時はかなり珍しかった萎凋茶に取り組んできたのだそう。

萎凋茶とは、生の茶葉をしおれさせ、茶葉から自然に出てくる花のようであったり柑橘系であったりする香りを製茶する中でとどめたもの。

烏龍茶や紅茶ほど発酵させないため、見た目は緑茶に近いのですが、香りは華やか。

備前屋さんの転機ともなった萎凋茶「狭山微発酵茶 琥珀」
備前屋さんの転機ともなった萎凋茶「狭山微発酵茶 琥珀」

試行錯誤する中でこちらの「琥珀」が2014世界緑茶コンテストで最高金賞を受賞したことが、自信にもなり今に繋がっているとおっしゃっていました。

ゆめわかばやふくみどりなど希少品種の萎凋茶も多くそれぞれに特徴があり興味深い
ゆめわかばやふくみどりなど希少品種の萎凋茶も多くそれぞれに特徴があり興味深い

他にもたくさんの萎凋茶のラインナップ!

狭山の煎茶用品種で作った白茶「白瑠(はる)」もとても希少なものです。

狭山の煎茶用品種で作った白茶「白瑠(はる)」の茶葉。白く見えるのは新芽を覆う毛茸(もうじ)。毛茸(もうじ)が多いほどおいしいと言われている。
狭山の煎茶用品種で作った白茶「白瑠(はる)」の茶葉。白く見えるのは新芽を覆う毛茸(もうじ)。毛茸(もうじ)が多いほどおいしいと言われている。

備前屋さんの萎凋茶はどれも優しい香りと味で、飲みやすい癒し系なのが特徴。

「さやまみどり」という品種を使い火入れの工程を炭火で行う「炭火入れ狭山茶」も他にはないものだそう。

お茶マニアも唸る萎凋茶の世界へ、どうぞ!

狭山茶専門店 備前屋ホームページ(外部サイト)

埼玉・所沢市「ミックスティー体験」

狭山茶×ハーブ・スパイス・ドライフルーツなどを組み合わせて自分好みのオリジナルティーが作れるとあり、家族連れで楽しそうにお子様が参加する様子が見られた「ミックスティー体験」のブース。

茶葉の種類も、煎茶、茎茶、ほうじ茶、和紅茶が選べ、スパイスやドライフルーツ、フラワーも選べる充実した内容!

これは楽しそう!

オリジナルブレンドで世界に一つだけのお茶が作れるワークショップ!
オリジナルブレンドで世界に一つだけのお茶が作れるワークショップ!

これだけの材料を個人で集めるのは大変なので、このようなワークショップはとても貴重です。

残念ながら今回は参加できなかったのですが、茶葉やスパイスなどの香りを比べながら楽しそうにミックスティー体験に参加しているお子様の姿が印象的でした!

こちらのブースはお店ではなく、所沢市産業経済部農業振興課の方々が所沢産狭山茶のPRとして担当されていました。

子どもから大人まで楽しめる素敵なワークショップです。

では、そろそろ少し体が冷えてきたので、また室内ブースに戻ります!

鹿児島・志布志市「鹿児島堀口製茶/和香園」

日本茶AWARDや海外の和紅茶コンテストなどでも受賞多数の、煎茶も和紅茶も定評のある「鹿児島堀口製茶/和香園」さん。

特にこちらの「カクホリ紅茶べにふうき」は毎年クオリティが高く、今年も多数受賞されています。

会場では大規模な茶園と製茶の様子が動画で紹介されていて、試飲しながら見ていると、茶畑の中でお茶を飲んでいる気分になりました。
会場では大規模な茶園と製茶の様子が動画で紹介されていて、試飲しながら見ていると、茶畑の中でお茶を飲んでいる気分になりました。

今回は大変希少な鹿児島の幻の柑橘「けらじ」をブレンドした煎茶と和紅茶や、国産のダマスクローズをふんだんに使用したフレーバーグリーンティーも。

どちらも香料は不使用で、自然の香りが素晴らしいです。

TEAETフレーバーグリーンティーローズの茶葉は国産のダマスクローズがたくさん使われていて、強すぎないバラの香りと鹿児島産の煎茶のバランスが良い
TEAETフレーバーグリーンティーローズの茶葉は国産のダマスクローズがたくさん使われていて、強すぎないバラの香りと鹿児島産の煎茶のバランスが良い

和紅茶やフレーバーティーをいろいろ試飲させていただきました。

前に出ているのがお茶を淹れる前の茶葉、奥側はお茶を淹れた後の茶殻。茶殻まで美しい!
前に出ているのがお茶を淹れる前の茶葉、奥側はお茶を淹れた後の茶殻。茶殻まで美しい!

品ぞろえが豊富で、煎茶から和紅茶、フレーバーティーまで選ぶ楽しみがあり、お茶好きの方へのプレゼントにも喜ばれそうな茶葉が揃っています。

鹿児島堀口製茶ホームページ(外部サイト)

兵庫・神河町「仙霊茶」と「ukiyotea」

兵庫県の山間にある茶園を元サラリーマンの野村さんが「この景観を残したい」という想いで引き継ぎ、農薬も肥料も使わずに育てたらどうなるのかを試行錯誤して取り組んでいる「仙霊茶」。

仙霊茶の和紅茶にほれ込み、こちらの和紅茶でブレンドティーやフレーバーティーを作りたい!とやってきたのが、後に仙霊茶の製茶師となり「ukiyotea(うきよティー)」をプライベートブランドとして立ち上げることになる丸山さん。

お二人とも元々は茶業未経験ながらも、持ち前の明るさとお茶への愛と新しい視点で、個性的な商品を育てています。

左が「仙霊茶」の野村さん。右が「ukiyotea」の丸山さん。野村さんが茶畑で育てた茶葉を、丸山さんが茶工場で機械を操作して製茶しているのだそう。
左が「仙霊茶」の野村さん。右が「ukiyotea」の丸山さん。野村さんが茶畑で育てた茶葉を、丸山さんが茶工場で機械を操作して製茶しているのだそう。

緑茶はもちろん和紅茶で他にはない独創的なブレンドのフレーバーティーも楽しめるラインナップ。

パッケージも個性豊かです。

「仙霊茶」のティスプレイ。優しい色合いのデザインと、ちょうどいい内容量がプレゼントに良さそう。
「仙霊茶」のティスプレイ。優しい色合いのデザインと、ちょうどいい内容量がプレゼントに良さそう。

優しい色合いのパッケージに入った、仙霊茶の煎茶や和紅茶。

フレーバーティーには地元産のフルーツなどを使っているそう。

10代から浮世絵が大好きな丸山さんの「ukiyotea」のパッケージには浮世絵のデザインが。和と洋の雰囲気が海外でも受けそうです。
10代から浮世絵が大好きな丸山さんの「ukiyotea」のパッケージには浮世絵のデザインが。和と洋の雰囲気が海外でも受けそうです。

若いころから長年紅茶を飲んできた丸山さんが作るukiyoteaのフレーバーティーは仙霊茶の茶葉をベースに、浮、憂、営のイメージで作るオリジナルブレンド。

「若い方にも手に取っていただき、日本茶の新しい世界を楽しんでほしい!」とのこと。

今後も新たなお茶がどんどん生まれそうです!

仙霊茶ホームページ(外部サイト)

ukiyoteaホームページ(外部サイト)

再び「奥富園」さんへ

最後にまた「奥富園」さんへ。

様々な産地の個性的なお茶をたっぷりと試飲した後、最後の締めは狭山火入れの深蒸し煎茶と、火入れ強めの茎茶「鬼の白骨」!

奥富園の奥富さんご夫妻。手には茎茶「鬼の白骨」。おそろいのオリジナルTシャツで良い笑顔!
奥富園の奥富さんご夫妻。手には茎茶「鬼の白骨」。おそろいのオリジナルTシャツで良い笑顔!

そうそう、やっぱりこれ!

とティージャーニーからお家に帰ったような気分になる狭山茶を味わいました。

最後の締めは奥富園さんの狭山茶で!
最後の締めは奥富園さんの狭山茶で!

ゆっくり回っていたのもあり、全てのブースを訪問することは叶いませんでしたが、かなり濃密なお茶時間を過ごすことができて大満足の一日となりました。

今回巡ることができなかった生産者さん、茶問屋さんには、次のお茶イベントなどでお話を伺えたらと思っています。

また次のティージャーニーでお目にかかれる日を楽しみにしています!

「喫茶来 TOKOROZAWA TEA FES」は行く価値あり!のイベント

今回の「喫茶来 TOKOROZAWA TEA FES 2024」では、これまで何百種類ものお茶を飲んできた日本茶マニアの私にも、たくさんの新たなお茶との出会い、お茶に関わる人との出会いがありました。

日本国内だけでもたくさんのお茶に関わる人がいる。

まだまだ日本茶の可能性は広がりそうだと感じ、日本茶の未来がますます楽しみになりました。

物があふれる現代において、商品はもちろんどれも良いものが揃っていますが、お茶に限らずどんな分野でも結局は「人」なのだと感じたイベントでした。

人の顔が見えるお茶は安心感もあり、お話を伺うことでより楽しめます。

コロナ禍が終わり人と人の交流が戻り、やはり対面での直接のやりとりが大切で、自ら五感で体験したことが印象に残る。

AIができない、人にしかできないことは「人の心を動かす」こと。

これからも茶産地と「人」にフォーカスして、日本茶のティージャーニーを続けていきたいと思いました。

ぜひ、この体験をたくさんの人にしていただきたい。

「喫茶来 TOKOROZAWA TEA FES」は初めての方もお茶マニアも、一人でもご家族でも、日本人も外国人も(外国からのお客様もお見かけしました)、どんな人も楽しめるイベントでした。

来年も楽しみにしています!

ところざわサクラタウンの外観(写真:株式会社KADOKAWA様より)
ところざわサクラタウンの外観(写真:株式会社KADOKAWA様より)

取材協力:株式会社KADOKAWA様 ところざわサクラタウン(外部サイト)

日本茶インストラクター

【お茶の世界の扉を開く日本茶ナビゲーター】 日本茶専門店で7年勤務、茶道歴25年の経験を活かし、大手百貨店や外国の大学等でのワークショップで国内外2,000名以上の方に日本茶の魅力を伝える。 美味しい日本茶とそれにまつわる伝統工芸品を後世にも繋いでいきたい、日本茶への愛と想いで日本茶情報を発信中。 日本茶の商品開発、カフェ・飲食店での日本茶コーディネートや淹れ方指導も行う。 NPO法人日本茶インストラクター協会認定日本茶インストラクター(2004年取得)。 日本語教師(外国人対象)。

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