Yahoo!ニュース

【抹茶に合う秋の和菓子】とらやの「栗粉餅」は栗の和菓子の最高峰!10月末までの期間限定の逸品を味わう

日本茶ナビゲーター Tomoko日本茶インストラクター
とらやの「栗粉餅(くりこもち)」は毎年楽しみにしている人も多い栗の和菓子

抹茶に合う和菓子は数多くあれど、「これを食べないことには秋は始まらない!」というくらい抹茶好きの間で多くの支持を集めている栗のお菓子があります。

それがとらやの「栗粉餅(くりこもち)」

長年にわたりファンの多くが秋になると心待ちにしている栗粉餅は抹茶にぴったり。

和菓子を愛してやまない日本茶マニアがおすすめする「栗粉餅」の販売期間は10月末まで

この秋に食べておきたい人はお早めに!

※栗粉餅を扱うとらやの店舗は限られています(詳細は本文に)。

「とらや」は羊羹だけじゃない!

「とらや」と聞いて一番に思い浮かぶのは羊羹ではないでしょうか。

「夜の梅」という小豆ベースの羊羹は誰もが知る銘菓で、日持ちするためは昔から贈答用にもよく使われています。

実は「とらや」は上生菓子などの和菓子も絶品。

季節の上生菓子はどれも美しく、そしてとても美味しいのです。

上の3つが「栗粉餅」。下の左から、きんとん製の上生菓子、栗蒸羊羹、栗かのこ。
上の3つが「栗粉餅」。下の左から、きんとん製の上生菓子、栗蒸羊羹、栗かのこ。

上生菓子はどれもお茶席用にと抹茶に合うように作られているのがわかる、1つで満足感のある逸品揃いなのです。

上生菓子を扱う店舗は限られており、直営店を含め東京・横浜・静岡(御殿場)・京都の約15店舗のみ。

※上生菓子販売店舗はとらやホームページ(外部サイト)でご確認ください。

その中でも、一年間でこれだけは外せない!と毎年秋になるのを心待ちにしている上生菓子があります。

それが9月上旬から10月末までの期間限定で販売される「栗粉餅」です!

※栗粉餅は2024年度は9月7日から10月31日までの店舗限定販売です。

とらやの「栗粉餅(くりこもち)」が買えるのはどこ?

とらやの栗粉餅は、その年に採れる国産の新栗のみを使用し、期間限定、店舗限定で販売されています。

2024年は9月7日から10月31日まで

販売期間と店舗は下記となります(とらやホームページの栗粉餅サイト(外部サイト)より引用)。

【「栗粉餅」の販売期間と販売店舗】

<2024年9月7日~10月31日>
【関東地方】赤坂店、TORAYA GINZA、東京ミッドタウン店、TORAYA TOKYO、帝国ホテル店、日本橋店、新宿伊勢丹、玉川髙島屋S・C、アトレ目黒1、横浜そごう
【近畿地方】京都一条店、京都四條南座店、京都髙島屋S.C.、大丸京都店

<2024年9月7日~10月12日、10月16日~10月31日>
【中部地方】御殿場店

私がよく買いに行くのは横浜そごう店ですが、午後には売り切れていることもある人気の品なので、もし確実に手に入れたい場合は予約をおすすめします。

栗粉餅の魅力とおいしさ

栗粉餅が新鮮な栗のみを使用しているのがわかる瞬間。

それは箱を開け、パッケージを開けたとき。

栗の香りがほわっと部屋に広がります!(少し離れていても「あ!栗だ!」とわかります)

栗の香りが広がり秋を感じるとらやの栗粉餅(1個638円)
栗の香りが広がり秋を感じるとらやの栗粉餅(1個638円)

今年も秋がやってきた!

栗粉餅の季節!バンザイ!

そんな気分でワクワクしながら抹茶を点て、いざ実食!

抹茶の準備ができました!では、栗粉餅からいただきます!!
抹茶の準備ができました!では、栗粉餅からいただきます!!

抹茶は本来は和菓子を食べてからいただくもの。

まずは栗粉餅の繊細な栗の旨味をを存分に堪能します!

栗粉餅の実食レポート

菓子切りで一口大に切り、一口、また一口と味わいます。

お、おいしすぎる!!!

毎年食べているけれど、毎回感動します!!!

栗の香り、うま味、自然な甘味、まろやかさ。

栗餡には白餡がほどよく練り込まれ、栗のえぐみや雑味は全くない、栗そのものを引き立たせつつ「上生菓子」として完成されています。

そして栗の味や香りを邪魔しないとらやオリジナルの餡「御前餡」

御前餡は薄く求肥に包まれており、時折とろっとした求肥を感じる。

栗粉餅の断面図。写真ではわかりにくいが、中央の「御前餡」を薄い求肥で包んであり、その外側を栗餡のそぼろが美しく彩っている。食感もお味も最高の逸品!
栗粉餅の断面図。写真ではわかりにくいが、中央の「御前餡」を薄い求肥で包んであり、その外側を栗餡のそぼろが美しく彩っている。食感もお味も最高の逸品!

この絶妙なバランス!

これぞ抹茶に合う栗の和菓子の最高峰

一年中食べたいくらいなのだけれど、やはりそこは新栗の香りを大切にしているのでしょう。

栗のおいしい季節のみの販売です(何度も申しますが10月末までですのでお早めに)。

抹茶に合うには理由がある!栗粉餅の歴史は古く江戸時代から!

とらやで栗粉餅が初めて作られたのはなんと300年以上前の元禄13年(1700)だそう。

今とは違ったものかもしれませんが、栗の和菓子を江戸時代から作っているのですね。

和菓子の長い歴史は茶の湯の文化なくては発展しなかったと言われています。

それだけ抹茶と和菓子は切っても切れない縁。

煎茶は左にお菓子、右にお茶を置くが、抹茶の場合は決まりに揺れがある。お茶席では和菓子から供され、食べ終わるころに抹茶が運ばれるため同時に置かれることはないが、カフェなどでは右の場合も左の場合もある。
煎茶は左にお菓子、右にお茶を置くが、抹茶の場合は決まりに揺れがある。お茶席では和菓子から供され、食べ終わるころに抹茶が運ばれるため同時に置かれることはないが、カフェなどでは右の場合も左の場合もある。

江戸時代はどんな風に楽しんでいたのだろう、と思いを馳せながら味わう栗粉餅。

とらやの上品かつ濃厚な栗粉餅や上生菓子にはやはり抹茶がしっくりくるなぁと、栗粉餅を食べた後に抹茶を飲みながら思うのでした。

和菓子を愛する日本茶マニアが激推しする「栗粉餅」。

ぜひ一度ご賞味ください。

※抹茶をお家で点ててみたい方は抹茶についての過去記事を参考にトライしてみてください。

参考:とらやホームページ(外部サイト)

とらやの栗の和菓子を特集した過去記事:「秋はこれ!「とらや」の「新栗まつり」は栗好きにおすすめの絶品和菓子が勢ぞろい」

日本茶インストラクター

【お茶の世界の扉を開く日本茶ナビゲーター】 日本茶専門店で7年勤務、茶道歴25年の経験を活かし、大手百貨店や外国の大学等でのワークショップで国内外2,000名以上の方に日本茶の魅力を伝える。 美味しい日本茶とそれにまつわる伝統工芸品を後世にも繋いでいきたい、日本茶への愛と想いで日本茶情報を発信中。 日本茶の商品開発、カフェ・飲食店での日本茶コーディネートや淹れ方指導も行う。 NPO法人日本茶インストラクター協会認定日本茶インストラクター(2004年取得)。 日本語教師(外国人対象)。

日本茶ナビゲーター Tomokoの最近の記事