Yahoo!ニュース

おせち料理の専門家が巻き方と結び方のコツを伝授!「ししゃもと根菜の昆布巻」

越野美樹野菜の料理ライター

総菜店で17年ほどおせち料理に触れてきた、料理家の越野美樹です。

今回は、ししゃもと根菜を巻いた「昆布巻」をご紹介します。

昆布がツルツルとすべり、かんぴょうの巻き方が難しい……。

料理初心者の方も見るだけでわかる、「昆布巻」のコツを伝授します。

「ししゃもと根菜の昆布巻」

甘みを一切入れないのに、素材からしみでる旨みと甘みが感じられる「昆布巻」。
昆布と魚、野菜の旨みがお互いにじわじわ染み込んで、旨みたっぷりです。

時間をかけて作るからこそ、味わい深い「昆布巻」に仕上がります。

昆布の下処理、かんぴょうの巻き方のコツを詳しくご紹介します。

【材料】作りやすい分量

日高昆布 10cm×18個分

かんぴょう 適量

ししゃも 10尾

ごぼう 20cm分

にんじん 10cm分

酒 大さじ3

醤油 大さじ3

【ポイント】

・長時間煮るので、たくさん作って煮るのがおすすめです。

・鍋の大きさは、できれば全てが1段に並べられるもの、小さくても2段までがおすすめです。

・醤油を2回に分けて入れることで、味がじっくり染み込みます。

・2回目の醤油を入れるまでは、ひたひたくらいまで水を足してください。落とし蓋をして煮るのがおすすめです。

・ししゃも以外にも、さつま揚げやにしん、鮭などでも作れます。

【作り方】

下準備:日高昆布はたっぷりの水に2時間以上浸ける。
※使う前にしばらくザルにあげておくと、ぬめりがやわらいで巻きやすいです。
かんぴょうはぬらした布で拭いておく。

1.ごぼうは縦4等分にし、水にさらしてザルにあげる。 にんじんは1cm角に切る。

2.まな板に日高昆布を置き、ししゃもを巻く。かんぴょうは二重に巻いてから2回結ぶ。残りの日高昆布でごぼうとにんじんを巻いてかんぴょうで巻く。

切れ目が裏側になるようにして昆布をおき、かんぴょうを2回巻いて1回結びます。
切れ目が裏側になるようにして昆布をおき、かんぴょうを2回巻いて1回結びます。

縦結びは縁起が悪いので気をつけて! 最初と反対の方向から結ぶと横結びになりますよ。縦結びになってしまったら、上下逆にして結び直せば正しく結べます。
縦結びは縁起が悪いので気をつけて! 最初と反対の方向から結ぶと横結びになりますよ。縦結びになってしまったら、上下逆にして結び直せば正しく結べます。

3.大きめの鍋に並べ、昆布の浸し汁をかぶるくらいに入れ、弱めの中火にかけてふたを切る。沸騰直前になったらフツフツする程度に火を弱め、1時間煮る。

4.酒と、醤油の1/2量を入れて1時間煮る。残りの醤油を入れて1時間煮る。

根菜やかんぴょうが残ったら、昆布巻と一緒に煮ても美味しくいただけます。
根菜やかんぴょうが残ったら、昆布巻と一緒に煮ても美味しくいただけます。

巻く手間はかかりますが、コトコトとお鍋にお任せするだけで仕上がりますよ。

煮汁が少なくなるまで煮て、清潔な容器に入れておけば冷蔵庫で日持ちします。

コトコト煮た煮物は、お正月で疲れた胃腸に優しく、しみじみと味わえる一品。

ぜひ手作りのおせち料理を作ってみてくださいね。

執筆・レシピ 越野美樹

※プロフィールからフォローしていただくと励みになります!最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

パリッと仕上げるコツを伝授!田作りはこちら

お正月のお口直しや体調維持に最適な菊花かぶはこちら

お正月の野菜不足解消!にんじんたっぷり松前漬のレシピはこちら

野菜の料理ライター

旬野菜のおいしさを生かし、苦手な野菜を克服したり、マンネリを解消したりできるレシピが得意。現在複数社で食関係のコラムやレシピ記事を執筆し、これまで生み出したレシピは900を超える。惣菜店を約17年経営した経験から、食品衛生にも詳しい。調理師免許取得。幼稚園の頃から本好きで、書くことが大好き。編集プロダクション・出版社で編集経験あり。中山間地の田舎で、SDGsな暮らしを実践。ゆる無添加・オーガニック。Instagramでは、1日350g野菜がとれるレシピ、1日100g野菜がとれるお弁当を投稿中。お弁当歴14年。執筆等のご依頼はInstagramのDMまでお願いします。

越野美樹の最近の記事