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【現役看護師が伝える】看護師の仕事って実際どうなの?訪問看護師編

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みなさん、訪問看護と聞くとどんなイメージでしょうか?
コロナ禍で外出自粛があり、需要が高まった訪問看護ですが、どんなことをやっているのか、なかなかイメージがつかない方も多いかもしれません。

今回はそんな訪問看護師の仕事について、実際の業務内容や流れを紹介したいと思います。


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クリニック看護師

訪問看護師とは?

訪問看護師は、病院や地域の事業所、役所や患者さんの家族や本人から依頼があった場合、週に何度か自宅に訪問して必要な看護や介護を提供する看護師になります。
訪問看護師はケアマネージャーのプランに沿って訪問し、医師の指示書の元にサービスを提供します。そのため、業務は多岐に渡ります。

ここからは実際のスケジュールと業務について紹介していきます。

訪問看護師の実際

訪問看護師の1日

8:30 出勤
情報収集や情報の共有、連絡
9:00 患者さん宅へ訪問(移動は自転車か自動車)
大体午前中は1時間/件、3件程度
12:00 (何事もない・遠方に行っていなければ)帰社、連絡
※遠方で次の訪問まで時間がないときや不測の事態で帰社できなさそうなときは午後の訪問に直接向かいます。
12:30 昼食
13:30 午後の訪問
大体、3-4件程度
17:30 帰社
※訪問先によって前後あり
保険証やレセプトの入力、医師への報告や看護計画の見直し
18:00 退勤
※会社でしか触れない書類や事務作業は残ってやることもありますが、患者さんの訪問記録の残りは自宅で行うことが多かったです。

訪問看護師の具体的な業務

訪問時にやっていること

・バイタルサイン測定、体重管理
・入浴介助
・内服確認・介助・準備(病院からもらってきたものの確認や一包化・その場で飲んでもらうなど、必要に応じて支援)
・褥瘡や傷の処置
・食事内容の把握、血糖測定
・マッサージ、リハビリ(歩行練習やストレッチ)
・爪切り、軟膏の塗布
・認知機能の低下予防のための脳トレ・会話
・注入、吸引、食事介助
・摘便、尿道カテーテル管理、ストマケア
・体位変換、移動や移乗
・皮下注射、自己注射介助、ルートキープ、シャント管理
などを行っています。

患者さんが準備したり、少し手が空いている時間に訪問看護記録を少し進めています。

社内外でやっていること

・保険証やレセプトの確認、計算
・看護計画の立案、見直し
・主治医とケアマネージャーに提出するケア報告書・次月の計画書作成
・病院や役所などとのカンファレンス
・福祉サービス業者などとの面談、会議
・病院、社会福祉施設や役所などにサービスの説明などの営業

その他
オンコールがある場所では、夜間帯の電話相談、状態によっては緊急訪問があります。

いかがでしたか?
訪問看護師の仕事について、少しイメージができたでしょうか?


訪問看護の仕事は多岐に渡り、1人で訪問しなければならないので責任も大きくなりますし、介護の要素も多いので大変ではあります。
しかし、私自身働いてみて、患者さんや家族と一緒にサービスを作っていけるのはとても楽しいと感じました。

色々なお宅に上がるので、とてもきれいな家もあれば独居で片付けられずに一緒に片付けなければならない自宅もあります。そのため、苦手な方は向かないかなと思います。

また、サービス自体が介護保険の単位によって決まることが多く、ヘルパーやPT、OTの役割を担わないといけない場合も多々あります。
そのため、日々の学習と幅広く対応できる柔軟性は必須だと感じます。

それでもやりがいはある仕事ですし、自宅でできる部分こともあるので、ある程度自分の裁量で勤務したい方や患者さんと療養生活を作っていきたい方はよいかもしれません。
また、色々な分野の知識を身に付けたい方にとってもおすすめです。

みなさんのキャリアの参考になっていれば幸いです。

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