現役小児科看護師が伝える!耳が痛いときはどうするの?
「耳が痛い」と言われたり、耳をたくさん気にしていて気になった経験はありませんか?
お子さんは言葉にして症状を伝えてくることが少なく、原因がわからず、不安になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、耳が痛いときはどんなことが考えられるのか、どう対処するのがよいのかをお伝えしていきます。
耳を痛がっているときに考えられること
耳を痛がっているときに考えられることとして、耳に異物が入った、アレルギー症状、中耳炎などがあります。
この中でも、お子さんに特に多いのは中耳炎です。
考えられることが多くある中で、どうやって見分けるのか、気になりますよね?
見分けるときには、他の症状と照らし合わせて診断することが多いため、併せて見る部分があるので、ここからは見てほしいポイントを紹介していきます。
耳を痛がっているときに併せて見てほしいポイント
・耳垂れがないか
・黄色い鼻水が1週間以上長引いていないか
・30分~1時間くらい前にアレルギー食材を摂取していないか
・他のアレルギー症状が出ていないか
・耳が傷ついていないか
・何か異物が入っていないか
これらを確認して、考えられる原因と対処法を順番に見ていきましょう。
耳の痛みの原因と対処法
耳の痛みの他に耳垂れや黄色い鼻水が1週間以上続いている場合
こんなときは、中耳炎を起こしている可能性が高いです。
そのため、耳鼻科に行って耳の中の状態を診てもらいましょう。
また、中耳炎の原因は鼻水が膿として溜まってしまうことにあるので、こまめに鼻吸いをしてあげてください。
もし熱が出たり、痛みが強い場合には、解熱鎮痛剤を飲んでも構いません。
解熱鎮痛剤を飲んでよくなっても中耳炎を起こしている場合には、抗生剤が必要になるので、必ず病院には受診するようにしてください。
他にアレルギー症状がある、30分~1時間前にアレルギー食材を摂取した場合
こんなときは、何かのアレルギー症状の一種であることが考えられます。
花粉症やアレルギー性鼻炎のあるお子さんで、果物を食べたときや花粉の時期に入ったとき、環境が変わったときに耳の痛みや痒みが生じることがあります。
心当たりがある場合は、耳の痛みや痒みが出た状況を思い返し、説明できるようにして小児科を受診するようにしましょう。
もし、アレルギーであればそれぞれ治療は変わってくるので、可能であればアレルギーが診れる先生のいる病院で診てもらうようにしましょう。
耳が傷ついたり、虫が入っている場合
こんなときは、迷わず耳鼻科を受診しましょう。
場合によっては外科的処置が必要になる場合があるので、自己判断で取ったり処置をしないようにしてください。
おわりに
いかがでしたか?
お子さんは耳が痛いという訴えができずに行動で訴えてくることが多いです。
そのため、何が訴えたいのかわからないことも多いですが、様々な症状や行動をよく見て、適切に対処できるようにしたいですね。
この記事がみなさんの生活の一助になれば幸いです。