【元小児科看護師が伝える!】離乳食を食べない時の対処法
離乳食を始めたはいいものの、口から出してしまう、口を開けてもくれない、1つの食材しか食べない……。
また、始めは食べていたのに9-10カ月になったら食べなくなった。
このような赤ちゃんは本当に多いです。
乳児健診が1日5件あったら半分は同様のお悩みを聞きます。
しかし、6-7カ月と9-10カ月の食べない理由は違うことが多いので、分けて説明したいと思います。
離乳食始めたばかりの時期(6-7カ月)
この時期に食べない赤ちゃんは、ただ単純に「おっぱいが好き」という場合が多いです。そのため、食べなくても気にする必要は全くありません。
この時期の離乳食は「食材の味に慣れる」「アレルギーの有無を確認する」という意味が大きいです。
そのため、きちんと食べなくても、最低限「アレルギーの有無」さえ確認できればよいのです。
赤ちゃんにとって離乳食は、初めての食事。触感、味も初めてなので、最初は抵抗があることが多いです。そのため、慣れるまである程度根気強く続けることも大切です。
しかし、それでも食べない場合には、無理して食べさせる必要はありません。とにかく「一度口に入れる」というのを大切にして、色々なものをあげましょう。
離乳食中期(9-10カ月)
6-7カ月に食べなかったお子さんも、味に慣れて食べられるようになる赤ちゃんが増えてきます。しかし、逆に全く食べなくなる赤ちゃんがいるのもこの時期です。
この時期は、食べるもののバリエーションや調理方法の幅も広がるため、母子ともに食事が楽しくなることが多いです。そのため、食べなくなったり、離乳食を全く食べないと悩んでしまう方を多く見てきました。
食べなくなる理由は、さまざまです。
「触感が嫌い」「味付けが好きじゃない」「見た目が嫌いだった」「兄弟が食べていないから」「保育園でも食べたから」など、多岐に渡ります。
また、保育園に行っているお子さんは「保育園では完食しているのに、家だと食べない」ということがよくあります。
家では食べない理由の大半は、保育園という集団生活の中で「頑張って食べているから」です。子供ですが、きちんと周りを見ています。先生の目や周りのお子さんの目を気にして、嫌いなものも食べる、完食する、ということが本当に多いのです。
家で毎回食べない場合は「自分が嫌いなものだとわかってほしい」「家では好きなものを食べたい」という意思表示のこともあるので、調理法や見た目を変えてみましょう。そうすることで、嫌いなものなのかそうでないのか判断できるようになってきます。
離乳食中期は、さまざまな理由で食べなくなるため、アレルギーの確認と好みの把握、3回食のリズム付けを意識しましょう。
「バランスよく食事する」というのは、ほとんど不可能だと思ってください。
とにかく色々な食材・食感・味を試して、アレルギーや好みを把握することが大切です。好みを把握しておくと、この後に来る「いやいや期」に対応しやすくなりますよ。
また、食事の習慣をつけるのも大切ですが、食事の時間が楽しいものだと思ってもらうように工夫しましょう。
私たちも、食事のマナーでずっと怒られている、嫌な顔をされると食べたくなくなってしまいますよね。そのため、できるだけ楽しい時間になるように意識しましょうね。
いかがでしたか?
実際、離乳食は全く食べなかったのに1歳半で大人と同じ食事になったら食べ始めた、という赤ちゃんも多いのが事実。
はじめての子育てだと、離乳食食べないことが不安になると思いますが、ミルクや母乳が飲めていれば基本的に問題ありません。
赤ちゃんのうちは、母乳やミルクが栄養源になるので、あまり心配しすぎなくても大丈夫です!
今まで紹介したことを頭に入れながら、様々な方法を試して、成長を楽しんでくださいね。