ヘルプマークってなあに?
赤いヘルプマークの意味をご存じですか?
最近は少しずつ浸透してきたのか、よく見かけるようになったと思います。
しかし、ヘルプマークはどのような人が持って、どんな意味があるのか、周りで気を付けることはあるのか、などの細かい部分までは浸透していないのではないでしょうか?
そこで今回は、ヘルプマークの意味やヘルプマークの人を見かけたら配慮してほしいことについてお伝えしたいと思います!
ヘルプマークの意味
そもそもヘルプマークとは、どんな意味があるのでしょうか?
ヘルプマークは「外見からはわからない、援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせて、援助が得やすくなるよう作成されたマーク」です。
引用元:東京福祉局HPより
では、ここでいう「援助や配慮を必要としている方々」とは、具体的にどのような人のことを指すのかを説明します。
具体的にどのような人に配っているの?
身体機能に基準を設けているわけではありませんが、「義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていて、配布を希望する方々」に配布されています。
※それぞれ、お住まいの自治体の指定されている駅や役所、病院で受け取ることができますので、ほしい方は確認してみてくださいね。
ヘルプマークの人を見かけたら
ここからは、ヘルプマークの方を見かけたらどのような援助や配慮をするべきなのかお伝えします。
電車やバスなどの公共交通機関に乗っているとき
席を譲る声かけをお願いします。
私も「重症筋無力症」という難病の特性上、疲れやすく腕が一番上まで上がりません。時間帯や日によっては、立っていることや腕を上げることが難しいです。
しかし、外見ではわからないので、スルーされることも多く、フラフラしながら乗ってより迷惑をかけている、なんてこともあります。
ヘルプマークは、私と同じように外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。
そのため、自分が体調が悪いときに無理をしてまで配慮する必要はありませんが、「席を譲りましょうか?」の声かけがあると助かります。
商業施設や駅で困っていそう、体調が悪そうなとき
ヘルプマークを持っている人の中には、交通機関の事故などの突発的な出来事に、臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方もいます。
そのため、施設内や駅で困っている方、体調が悪そうなときは声をかけてもらえると助かります。ヘルプマークは、身体障害だけでなく、精神障害の方も持っているので、困っていそうなときは声をかけたり、配慮していただけると嬉しいです。
私は、「重症筋無力症」の他に「てんかん」もありますが、てんかん発作を起こしたときや起こしそうなときは立ち上がったりすることが難しくなります。
そこで、手を差し伸べてもらえたり休ませてもらえるととても助かります。
災害時に見かけたら
前述しているように、見た目ではわからなくても、一人で安全を確保しながら避難することが難しい方がいます。また、視覚障害者や聴覚障害者などの状況把握が難しい方、肢体不自由者の自力での迅速な避難が難しい方もいます。
もちろん、自分の命を守ることを最優先にしていただきたいですが、どのような状況なのか危険を知らせるだけでもしていただけると救われます。
終わりに
少しヘルプマークについて理解していただけたでしょうか?
まだまだ始まったばかりで、浸透してきたばかりの制度ですが、ヘルプマークで助けられている人も多いと思います。
私もヘルプマークを持っている1人です。
街中や公共交通機関で、認知度の低さによって「ヘルプマークをつけているのは大げさ」「見た目も普通なのに」などと言われることも多々。
周囲でも同じような声をよく聞きます。
私も正直自分が難病を発症するまでは、よく知りませんでした。しかし、ヘルプマークを持つようになってから、このマークを見て周囲の方がしてくれた援助にかなり助けられています。
そして、みなさんの配慮や援助がヘルプマークを持つ人の助けになっていることを知ってほしい、ヘルプマークの認知度を上げて、心無い言葉を言われることがない世界にしたいと、この記事を書きました。
この記事で、みなさんのヘルプマークや障害支援の理解の一助となれば幸いです。
そして、ヘルプマーク周知のため、少しでも多くの方へ記事が届きますように……。
詳しくはこちらのヘルプマークのページからもご覧いただけます。