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「22試合連続安打」は今シーズンの最長を更新。球団史上最高の契約を得ている選手が打ち続ける

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブライアン・レイノルズ(ピッツバーグ・パイレーツ)Jun 24, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月25日、ブライアン・レイノルズ(ピッツバーグ・パイレーツ)は、1回表にシーズン13本目のホームランを打った。2打席目以降は、シングル・ヒット、三振、三振、二塁ゴロ。5打数2安打だ。

 今月に入ってから、レイノルズは、どの試合も安打を記録している。最後の無安打は、5月31日だ。

 22試合連続安打は、今シーズンの最長を更新した。ケテル・マーテイ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)とアンソニー・ボルピー(ニューヨーク・ヤンキース)による、21試合連続安打を上回った。

 マーテイは、4月28日~5月22日のストリーク中に、打率.270(89打数24安打)を記録した。5月22日時点のシーズン打率は.291。ストリークの前、開幕から4月27日までのシーズン打率は.309だった。ボルピーのストリーク中(5月7日~29日)は、打率.341(91打数31安打)だ。レイノルズは、6月1日~24日が打率.357(84打数30安打)。6月25日も含めると、22試合で打率.360だ。

 ちなみに、2021~23年の各シーズン最長は、2021年がデビッド・フレッチャー(当時ロサンゼルス・エンジェルス/現アトランタ・ブレーブス)の26試合連続安打、2022年がトレイ・ターナー(当時ロサンゼルス・ドジャース/現フィラデルフィア・フィリーズ)の26試合連続安打、2023年はマーカス・シミエン(テキサス・レンジャーズ)の25試合連続安打だ。ターナーは、このストリークと重なることなく、2021年から2022年にかけて、27試合連続安打も記録している。

 パイレーツでは、1922~23年にチャーリー・グリムが記録した30試合連続安打が最も長い。1シーズンに限ると、パイレーツのメディア・ガイドは、1899年に27試合連続安打のジミー・ウィリアムズが最長、と謳っている。また、2003年のパイレーツでは、ケニー・ロフトンが26試合連続安打、アラミス・ラミレスが22試合連続安打、ジェイソン・ケンドールは23試合連続安打ながら、その後、1シーズンに22試合以上の連続安打は、レイノルズが記録するまで途絶えていた。

 レイノルズは、29歳のスイッチ・ヒッターだ。2022年のオフにトレード志願が報じられたが、翌年の開幕後に、8年1億675万ドル(2013~30年)の延長契約を交わした。総額1億ドル以上の契約は、パイレーツ史上初だ。それらについては、こちらで書いた。

「2年連続チームMVPの外野手がトレードを志願。吉田正尚にも影響あり!?」

「1億ドル以上の契約を交わしたことがないのは3球団。アスレティックス以外の2球団はどこ!?」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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