プチプラなのにハイクオリティ!500円前後で買える!1000冊の絵本を集めた母がおすすめする名作絵本
「絵本って、結構高い!」と思われる方も多くいらっしゃるかもしれません。たしかに、絵本はおもちゃのようにセールになることはなかなかありません。たくさん揃えようとすれば、それなりの金額が掛かってしまいます。とは言え、お子様が触れるものだから、衛生的に古本は避けているというご家庭もあるようです。 そこでおすすめしたい絵本が、林明子さんのミニ絵本です。手のひらサイズの小さな絵本ですが、林明子さんの作品が605円(本体550円+税10%)で手に入るのです。
手のひらサイズの絵本だからと侮ることなかれ!日本を代表する絵本作家林明子さんのハイクオリティな作品!
林明子さんは「こんとあき」「はじめてのおつかい」など数多くの名作を世に生み出した日本を代表する絵本作家の1人です。林明子さんの絵は、細部まで入念に描かれていて、写実的でありながら優しい温かみを感じます。特に林さんの描く女の子は、その質感と表現力において日本一とも称されています。林さんの作品に登場する子供は、姪っ子さんや甥っ子さんたちをモデルにして描いているそうで、登場人物が実在の人物なだけあって、リアリティ溢れる仕草や表情、そしてそこに血の通った温かさや瑞々しさがにじみ出ていています。そんな林明子さんの作品をプチプラで手に入れることが出来るのです!
良い絵本をたくさん読ませてあげたいと思いつつも、たくさん揃えようとすると場所もお金も掛かります。ミニマリストの方も多い現代、家には本を多く置きたくないというご家庭も増えているようです。そんなご家庭にも、図書館で借りた絵本にプラスアルファでミニ絵本はおすすめです。ミニサイズなので、通常の絵本に比べ収納スペースも節約できます。
そして今回ご紹介したい林明子さんの絵本は、サイズは手のひらサイズでも林明子さんの魅力を堪能できる充実した内容の絵本なのです。
『クリスマスの三つのおくりものセット』 全三冊
作:林 明子 出版社:福音館書店 税込価格: ¥1,815
「クリスマスの三つのおくりもの」シリーズは、かすみちゃん、れいちゃん、もっくんの3きょうだいが織り成す、クリスマスの不思議な出来事を描いた手のひらサイズの小さな絵本3冊のセットです。『ふたつのいちご』『ズボンのクリスマス 』『サンタクロースとれいちゃん 』の3作品のセットです。お姉ちゃんのかすみちゃん、末っ子のれいちゃん、やんちゃなもっくんの3人の主人公が織りなすそれぞれの物語は、どれも可愛らしく素敵なお話です。税込価格 605円で、一冊ずつ購入もできますが、可愛い箱に入っている3冊セットもおすすめです。
手のひらサイズの小さな絵本ですが、林明子さんワールド全開でこんなに充実したミニ絵本はなかなかないと思います!
『ふたつのいちご』
作:林 明子 出版社:福音館書店 税込価格: 605円
クリスマスケーキのイチゴが、お父さんとお母さんの分がないことに気が付いたかすみちゃん。家族全員でイチゴのケーキを食べたいと思ったかすみちゃんは、イチゴ探しに出かけて行きます。家族のために一生懸命にいちごを探すかすみちゃんが、愛らしくてたまりません。うさぎさん親子とふれあいの場面も印象的で、心がジーンとあたたかくなります。かすみちゃんの気持ちが本当に健気で、抱きしめたくなるほど愛らしいのです。このうさぎさん親子が、ピーターラビットの世界観なところも、心がくすぐられてしまいます。
そして何と言ってもかすみちゃんの表情がどのページも魅力的です。特にかすみちゃんが苺を見つめている表情とぷくぷくのほっぺが、たまらなく可愛いらしいのです。ミニ絵本でこれだけ充実した物語が描かれ、林明子ワールドを堪能できるって素晴らしいなと思います。
『サンタクロースとれいちゃん』
作: 林 明子 出版社: 福音館書店 税込価格: ¥605
「クリスマスの三つのおくりもの」シリーズの末っ子のれいちゃんが、サンタクロースさんと過ごす夢いっぱいのイブの夜の物語です。クリスマスイブの夜、れいちゃんはベッドでサンタクロースさんを待っていますが、待ちきれず外に出かけます。森でサンタさんを見つけ、れいちゃんはくまちゃんのことを尋ねますが、サンタクロースさんは気が付きません。ちょこまか追いかけるれいちゃんが、とっても愛らしいです。見どころは、サンタクロースさんがこぼれたおもちゃと一緒に、れいちゃんまで間違えて袋に入れてしまうシーン。このれいちゃんが、とても可愛いのです。れいちゃんのふわふわほっぺや寝顔の愛らしさと言ったら、この上ないほどです。まるで我が子が描かれているように感情移入して絵本の世界に引き込まれてしまうところも、林明子さんの絵の魅力です。
『ズボンのクリスマス』
作: 林 明子 出版社: 福音館書店 税込価格: ¥605
おじいちゃん、おばあちゃんのお家のクリスマスパーティーに出かけるはずなのに、もっくんはズボンをはかずに遊びに夢中。家族はもっくんを置いて家を出てしまったのにもかかわらず、もっくんはそれでも着替えようとしません。そこでズボンがもっくんの背中をつつき始めて...。男の子を育てているママなら見覚えがある光景を、コミカルに楽しく描いています。慌てて追いかけるパンツ一丁のもっくんの表情が面白くて、うちの子供たちは爆笑していました。そして、林明子さんの絵本の魅力の一つでもあるのが、絵の中に隠し絵や他の作品とのつながりがあること。もっくんが遊んでいる消防自動車は『サンタクロースとれいちゃん』で、サンタクロースがもっくんに届けてくれたプレゼントです。お話もちゃんとつながっていますね。こういう細かいつながりを見つける楽しさも、林明子さんの絵本の魅力です。
クリスマスのプチギフトにもおすすめ!
我が家は母である私の絵本好きが高じて、気が付けば10年間で1000冊の絵本が溢れる絵本屋敷になっていました。今日まで集めた絵本の中でも、林明子さんの絵本は、子供たちが大きくなっても一生の宝物にしたい素敵な絵本ばかりです。この季節、クリスマスのプチギフトとしても、ぜひおすすめしたいです。手のひらサイズでもち運びにも便利なので、帰省のお供にも重宝します。何より作品として、ずっと手元に残したい心に残る素敵な絵本なのです。
絵本は探しは、まるで宝探しのように楽しいです。お子様にとって、一生の宝物になるような、素敵な本とたくさん出会えることを心から願っています。
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