絵本が苦手なお子様にもおすすめ!1000冊の絵本を集めた我が家で何度も読んだ人気絵本
帰り道が銀杏の落ち葉で真っ黄色になるこの時期が、我が家の娘は大好きです。小さな両手いっぱいに落ち葉を抱えて、お気に入りの葉を探している娘の背丈が随分伸びて、喜びと少しの寂しさを感じながら、今年も過ぎようとしています。
親子で過ごす時間の中でも、絵本の読み聞かせは日常的に取り入れているご家庭も多いかもしれません。子供にとって良い影響があることはわかっていても、「うちの子は絵本が苦手なんです。読み聞かせをしても全然聞いてくれないです」というお母様の声を聞くことがあります。他に意識が向いてしまっているなど、タイミングの問題もあるかもしれませんが、不思議なもので子供は聞いていないようでも聞いていたりするので、短い絵本ならそのまま気にせず読んであげてもいいと思います。それでもやっぱり、落ち着いて絵本を聞いていることが苦手、絵本になかなか興味を示してくれないというお子様もいるかもしれません。
そんなお子様におすすめなのが、体験型の絵本です。絵本の中に何かが隠れていたり、隠れたメッセージを探したり、絵本の世界を一緒に体験するようなタイプの絵本がおすすめです。
今日は我が家の1000冊の絵本の中から、絵本が苦手なお子様にもぜひ読んでみてほしい絵本をご紹介いたします。
『もりのかくれんぼう』 偕成社 作:末吉暁子 絵:林明子
けいこが生垣をくぐると、見知らぬ大きな秋の森が広がっていました。そこは黄金に輝く美しい森。けいこは、その森で枝や葉と同じ色をした不思議な男の子「かくれんぼう」に出会います。かくれんぼうに誘われ、けいこは森の動物たちと一緒にかくれんぼをすることになりました。
この絵本の魅力は、なんと言っても隠し絵です。黄金の森の中に、動物たちが巧妙に隠れています。全部見つけるのはなかなか難しいので、子供たちも夢中!親子で競争しながら探してみて下さい。特にかくれんぼうは、けいこが森の中に迷い込んだときからすでに上手に隠れていて、意外なところに隠れているのを見つけたときは、子供たちは大興奮です!そして隠し絵の楽しさだけではなく、林明子さんの描く、くるくる変わる豊かな子供の表情も可愛らしくて、黄金色の森もとても美しい絵本です。絵本の読み聞かせが苦手なお子様も、きっと退屈しないで読めるはず!絵本の仲間たちと一緒にかくれんぼをしているように、ぜひ親子で楽しんでみて下さい。
『きょうはなんのひ?』 福音館書店 作:瀬田貞二 絵:林明子
朝、学校に行くまみこちゃんは、お母さんに不思議なことばを残して行きました。お母さんは階段で、赤いひもで結ばれたまみこちゃんからの手紙を発見!そこから、まみこちゃんは次々に手紙を残しており、まるで謎解きのようです。手紙を一つ一つ見つけていったお母さんでしたが、最後には一体どんなものを見つけたのでしょうか?我が家の子供たちも、まみこちゃんの真似をして、家の中に謎解きのような手紙を隠してみたり、手紙に隠しメッセージを入れてみたりと、まみこちゃんのワクワクが伝わってきたかのように楽しんでいました。
林明子さんの描く子供の姿はどれも素晴らしいですが、特に最初のページの学校に向かうまみこちゃんがランドセルを背負って笑っている様子は、とても印象的です。まみこちゃんの無邪気で愛らしい笑顔から、お母さんとお父さんを喜ばせてあげたいという温かで素敵な気持ちが伝わってきます。
この絵本は1979年に出版されており、もう40年以上も昔の作品になります。そのため、まみこちゃんの家庭の描写は少々時代を感じさせますが、子供が誰かを喜ばせようとワクワクする気持ちは時代を超えて感動します。
絵本が苦手なお子様も、最後のまみこちゃんのサプライズメッセージを見つけて、楽しんでもらえたらいいなと思います。
絵本探しは宝探しです!
この2冊は、我が家では何度も繰り返し読んだ人気絵本です。絵本が苦手なお子様も、絵本の世界を一緒に体験するように楽しんでもらえたらいいなと思います。本屋さんや図書館をめぐって、宝探しをするようにお子様のお気に入りの絵本を一緒に探してみるのも楽しいです。お子様にとって宝物になるような素敵な絵本と出会えることを心から願っています。