Yahoo!ニュース

【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5(短文穴埋め問題)にチャレンジ(37)!

番場直之英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

皆さんこんにちは。ForB(フォービー) Englishの番場です。本日はTOEIC Part5対策として、時事ネタを使った短文穴埋め問題にチャレンジしましょう!それでは問題です。

問題

The Australian government canceled Novak Djokovic's visa again, ------- he was allowed to enter the country by the court's decision.
(A) during
(B) although
(C) because
(D) despite

解答

正解は(B)です。

まず、選択肢から見てみましょう。選択肢には前置詞(during、despite)と接続詞(because、although)が並んでいます。ここで注目すべきところは「despite」と「although」です。「despite」は「~にもかかわらず」、「although」は「~ではあるが、~だけれども」と似た意味を持っています。この2つの表現の違いは、「despite」は前置詞、「although」は接続詞として使われることです。意味の似ている前置詞と接続詞が選択肢に含まれている場合、そのどちらかが正解になることが多いです。

前置詞は名詞の(ことば)なので、その後ろには名詞が来ます。接続詞には文と文を接続する機能があるので、その後ろには文(主語(S)と動詞(V)が含まれる語の塊)が来ます。つまり、問題を解く際に、空欄の後ろが名詞のみであれば前置詞を選び、主語と動詞があれば接続詞を選びます。

この問題では空欄の後ろに主語(he)と動詞(was allowed)が来ているので、空欄に接続詞が入ることがわかります。

選択肢にはもう1つ接続詞の「because」がありますが、「裁判所の決定により入国を許可されたので、オーストラリア政府はノバク・ジョコビッチさんのビザを再び取り消した」となると意味的におかしいです。入国を許可されたのであれば、ビザが認められると考えるのが普通です。「裁判所の決定により入国を許可された、オーストラリア政府はノバク・ジョコビッチさんのビザを再び取り消した」という意味だと自然なので (B) although が正解になります。それでは下記問題だとどうでしょうか?

The Australian government canceled Novak Djokovic's visa again, ------- the fact that he was allowed to enter the country by the court's decision.
(A) during
(B) although
(C) because
(D) despite

この問題の場合、空欄の後ろには「the fact」という名詞が来ているので、(D) despite が正解になります。「that」の後ろに S(主語) とV(動詞)が来ていますが、この「the fact that S V」は「~という事実」という意味で、全体で考えると名詞扱いになります。この「that」は「同格の that 」とも言われます。

英文訳

The Australian government canceled Novak Djokovic's visa again, although he was allowed to enter the country by the court's decision.
ノバク・ジョコビッチさんは裁判所の決定により入国を許可されたが、オーストラリア政府は彼のビザを再び取り消した。

語彙

government: 政府
cancel: 取り消す、キャンセルする
Novak Djokovic: セルビア人の男子プロテニス選手
visa: ビザ、査証(受け入れ国が申請に応じて発行する入国許可証明)
allow: 許す、許可する
court: 裁判所、法廷
decision: 決定
during: ~の間
although: ~ではあるが、~だけれども ※though、even though も接続詞で同様の意味を持つ。
because: ~だから
despite: ~にもかかわらず ※in spite of も前置詞で同様の意味を持つ。

以上、時事ネタでPart5(短文穴埋め問題)にチャレンジでした!
もっと問題を解きたい方はこちらの全問題リストをご覧ください!
【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5全問題リスト(年月別、問題種類別、トピック別)

関連記事

英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

英会話フォービー代表。明治大学理工学部卒業。システムエンジニアを経て、外資系コンサルティング会社勤務。一橋大学大学院にてMBAを取得し起業。TOEICは1999年から毎年受験し、受験回数は100回超。初受験の500点台から990点(満点)までスコアを上げる。現在、大学、企業、英会話スクールにて幅広い層の学習者を指導。また、語学教材の執筆、英語学習者向けYouTubeチャンネル「ForBenglish」(登録者数13万人)の運営を行う。

番場直之の最近の記事