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【大作】相手を「大河ドラマの主人公」にする質問とは?

横山信弘経営コラムニスト
(写真:アフロ)

■「人となり」を知るための質問とは?

「それそれ!それを聞いてほしかった」と相手に言われるような、そんな核心に迫る質問を、私は「勝負質問」と呼んでいる。

勝負質問をすることで、一瞬にして相手と近しい間柄になることも可能だ。いっぽうで何も考えずに質問をすると、「わかってないな~」と思われる。

「バカな質問しないでよ」

「変なこと聞く人だな」

「私に今それを聞くこと?」

などと、気分を害されることもある。質問には気をつけたい。ただ、一発で核心に迫る質問をするには準備が必要だ。事前に情報を仕入れておこう。

野球でもそうだ。「次の一球で勝負する」と思っても、相手のことを知らなければ勝負にならない。

だから、まずは相手の人となりを知る質問をしてみよう。Wikipediaに掲載されているほどの有名人であったり、SNSで積極的に発信しているインフルエンサーならともかく、そうでないなら、直接質問するのだ。

とはいえ、

「あなたのことを教えてください」

とストレートすぎる質問をしても、うまくはいかない。ドン引きされてしまうこともある。そうでなくても、相手は何を話したらいいか迷うだろう。

そこで私は、相手を「ドラマの主人公」にする質問を強くおススメしたい。ドラマはドラマでも、大河ドラマである。

大河ドラマの主人公は、だいたい序盤に幼い頃から歩んできた道のりが紹介される。その道のりの中には、刺激的なエピソードや、運命を変える出会いが散りばめられていて、私たち視聴者に主人公としての魅力的な外観を認識させていく。影響を与えた人物、関係が深い人物の関係性も整理され、ドラマの世界へと誘ってくれる。

つまり「ドラマの主人公にする質問」とは、相手の「人生年表」と「人物関係図」を作る質問のことだ。これら2つが鮮明になれば、かなり相手の外観を知ることができる。どんな変化、苦難、挫折があり、その結果、どんな信念を持ち、どのようなこだわりを持っているのか、発見することができる。

それでは、例を使いながら解説していこう。

■相手を主人公にする質問

まずは「人生年表」である。

会話の糸口、質問のきっかけは、どんなものでもいい。あえて「生まれはどこ?」「小さいころはどんな風でした?」と聞かなくていい。相手の趣味、家族、仕事……で構わない。重要なことは、どんな切り口からでも、自然と過去に話題を飛ばすチャンスを待つことだ。

大事なことは、強く数字を意識しながら質問すること。それだけである。

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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