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頭が悪くないのに「抜けてる上司」3つの特徴 なぜ「MECE」は重要なのか?

横山信弘経営コラムニスト
(ChatGPT DALL-E 3 にて筆者作成)

「うちの上司って頭がいいのに、なんか抜けてるんだよな……」

最近は頭がいいのに成果が伴わない上司が増えている。なぜこのような現象が起こっているのか? 

今回はそのポイントについて解説する。「抜けてる上司」「足りない上司」などと言われないように、世の中のすべての上司の方は、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

■なぜ「抜けてる上司」なんて言われるのか?

頭は悪くない。それどころか頭はいいはずなのに、仕事の成果が伴わない上司が存在する。これは、ロジカルシンキング(論理思考力)が足りないことが問題だ。いわゆる「地頭力」が低い、ということだ。

「抜けてる」「足りない」とは言葉は悪いが、実際にそうだ。情報の漏れや、問題解決のための何らかのファクター(KSF)が欠けているのだ。また、不必要な情報の過剰な扱い(会議やメール)も非生産的になる要因だ。

たとえば英語のテストで80点を目指す場合、リスニングのスキルだけを集中的に鍛えるのは問題だ。網羅性が足りないからだ。

全体を俯瞰すると、リーディングやライティング、文法など他の要素も考慮に入れる必要があるだろう。

ビジネスシーンにおいても同様だ。

たとえば売上を上げるために展示会を活用することはいいだろう。しかし展示会だけに頼るのではなく、WEBマーケティングや拠点開発、営業そのもののやり方にも焦点を合わせるべきだ。

■ポイントは「MECE」の考え方

このように可能なすべてのオプションを網羅的に考え、どの課題にリソースを集中させなければならないかを見つけ出す。こういった思考、考え方を「MECE」と呼ぶ。MECEの頭文字は以下の通り。

・Mutually(お互いに)
・Exclusive(重複せず)
・Collectively(全体に)
・Exhaustive(漏れがない)

ロジカルシンキングができない人は、次の3つの特徴がある。まさに「MECE」の意識が足りないから起きることばかりであろう。

(1)漏れがある(要素の欠落)
(2)ダブりがある(要素の重複)
(3)漏れとダブりの両方がある

成功体験が多いベテラン社員ほど、先入観が強くなりやすい。まずは「メタ思考」で客観的な視点を手に入れ、全体を俯瞰できるようになってから「MECE」を心掛けることだ。

そうすることで漏れやダブりが減り、「抜けてる上司」と言われないようになるだろう。

<参考記事>

【大作】悩みや後悔をゼロにする!仮説思考に不可欠な「MECE」を理解する5つのパターン完全解説

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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