■「共感力が高いほうが成功する」――はでっち上げだった

「そうだったのか……」

14年前、NLP(神経言語プログラミング)を勉強したときと同じぐらいの衝撃を受けた。

ある本との出会い。その出会いによって、ずっと謎だった次の2つが解けた。

●なぜとんでもない成功を収める人がいるのか?

●なぜ男と女は分かり合えないのか?

その本とは「共感」について書かれた本だ。そして類書を読み漁り、NLPの理論と掛け合わせて、次々と以下の疑問についても、ハッキリとした理由がわかるようになった。

●なぜ「部下」に厳しく言えないのか?

●なぜ「戦力にならない社員」を採用してしまうのか?

●なぜ「年上の部下」に指示しづらいのか?

●なぜ「優しすぎる社長」ほど会社を倒産させてしまうのか?

●なぜ問題でもないことを「問題だ」と思い込んでしまうのか?

●なぜカリスマ的「天才営業」は生まれるのか?

●なぜ最初から「飛び込み営業」が得意な営業がいるのか?

●なぜ女は「男は冷たい」と言うのか?

●なぜ男は「女はややこしい」と思うのか?

●なぜ「サイコパス」は平気で動物を殺せるのか?

●なぜ「アルコール依存症」の夫を妻は許してしまうのか?

●なぜ「共依存」の夫婦、親子関係ができあがるのか?

●なぜ上司は「やる気のない部下」をやる気にさせられないのか?

私は飛び上がるような気持ちに襲われた。こんなに強い感情を覚えたのは久しぶりである。新しい知識によって、これまで見てきた世界がまったく違うように思えてきたからだ。

昨今、「共感力」が取りざたされている。共感経営や共感コミュニケーションというワードが世間を賑わせている。あたかも「共感力」を磨くことでビジネスがうまくいくような書き方をする書籍も多い。

しかし、それは完全に間違っている。共感はビジネスや生活においてデメリットにもなり得るのだ。そもそも共感とはどういう意味か? 共感には2種類あって、それぞれどのような特性があるのか。それを知ってほしい。

正直なところ「共感力」を理解しようがしまいが、関係がない。身の回りで起きていること、人間の不思議な心の動きや、不可思議な判断がなぜ起こるのか。それを知ってもらいたい。

そうすれば、あなたも、これまで見てきた世界がまるで違うように見えてくるはずだ。今回は入魂の記事である。ぜひ最後までお付き合いいただきたい。

■なぜ上司は「やる気のない部下」をやる気にさせられないのか?

まず「問題」についておさらいしたい。