イチローと大谷翔平の他に「シーズン三塁打5本以上」の日本人メジャーリーガーは誰と誰と誰と…。
8月10日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、ダブルヘッダー2試合目の1回裏に、三塁打を打った。大谷の三塁打はシーズン5本目。ア・リーグでは6本のアキール・バドゥー(デトロイト・タイガース)に次ぎ、他3人と並んで2番目に多い。両リーグ・トップは7本のデビッド・ペラルタ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)。こちらでは、大谷は3位タイだ。
三塁打をあと1本打つと、大谷は、2019年の5本を上回る。2018年は2本、2020年は0本だった。ホームラン(37本)と二塁打(24本)は、すでに自己最多を更新している。
1シーズンに5本以上の三塁打を記録した日本人メジャーリーガーは、少なくない。なかでも、イチローは別格だ。2001~08年、2012年、2015~16年の11度を数える。
イチローと大谷以外は、以下のとおり。2007年に岩村明憲が記録した三塁打10本は、日本人メジャーリーガーのなかでは、2005年のイチロー(12本)に次いで多い。二桁に達したのは、この2人だけだ。また、2013年の川﨑宗則は、240打数で5本の三塁打を打った。他4シーズン(2012年と2014~16年)の三塁打は、計393打数で1本だ。ちなみに、ホームランは2013年の1本以外にない。
リーグ最多の三塁打を記録した日本人メジャーリーガーは、まだ現われていない。2005年のイチローと2007年の岩村は、どちらもア・リーグ2位。それぞれの1位は、2005年がカール・クロフォード(15本)、2007年はカーティス・グランダーソン(23本)だった。大谷がホームランと三塁打のどちらもリーグ1位でシーズンを終えれば、1978年に46本塁打と15三塁打を記録したジム・ライス以来となる。この年のライスは、213安打、139打点、OPS.970などもリーグ1位。MVPに選出された。
なお、日本人投手では、野茂英雄と石井一久が、三塁打を1本ずつ打っている。
日本人メジャーリーガーの「シーズン20盗塁以上」と「シーズン二塁打30本以上」については、それぞれこちらに書いた。