7月26日、「2番・投手」として出場した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、7イニングを投げてホームランによる1点しか取られず、シーズン5勝目を挙げた。また、1回裏にヒットを打って先制点を挙げ、そこから二盗も記録した。これにより、シーズン盗塁は14となった。ここからも同じように盗塁を試みれば、20盗塁に到達しそうだ。

 日本人メジャーリーガーによるシーズン盗塁の最多記録は、イチローが持つ。メジャーリーグ1年目の2001年に、56盗塁を記録した。この年のイチローは、首位打者(打率.350)とともに盗塁王も獲得。以降、13シーズン続けて20盗塁以上を記録した。

 イチローを除くと、シーズン20盗塁以上の日本人メジャーリーガーは、2人しかいない。どちらも2度ずつ。松井稼頭央は2007年の32盗塁と翌年の20盗塁、青木宣親は2012年の30盗塁と翌年の20盗塁だ。2人とも、シーズン30盗塁以上を記録している。大谷が到達できそうな数に合わせて20盗塁で区切ったが、そうでなければ、シーズン30盗塁以上の日本人メジャーリーガーはイチローと松井稼と青木の3人、とすべきだろう。なお、イチローのシーズン30盗塁以上は10度を数え、2001年と2006年と2008年、2010~11年は、40盗塁以上を記録した。

 この3人は、いずれも日本プロ野球で盗塁王を獲得している。他には、井口資仁川﨑宗則西岡剛も、日本プロ野球で盗塁王となった後にメジャーデビューした。ちなみに、メジャーリーグから日本プロ野球へ戻った後にシーズン20盗塁以上を記録したのは、2016年に22盗塁の田中賢介だけだ。田中のメジャーリーグ出場は、2013年の15試合。3試合目と15試合目に盗塁を記録し、盗塁失敗はなかった。

筆者作成
筆者作成

 イチローと大谷は、メジャーリーグのシーズン最多が、日本プロ野球のシーズン最多を上回る。大谷のシーズン二桁盗塁は、これが3度目。2018年は10盗塁、2019年は12盗塁。2020年も7盗塁を記録しており、短縮シーズンでなければ二桁に達していたと思われる。投手の吉井理人大家友和は、どちらも、日本プロ野球で通算0盗塁、メジャーリーグで通算1盗塁だ。

 なお、今シーズン、秋山翔吾(シンシナティ・レッズ)は、ここまで2盗塁。筒香嘉智(ロサンゼルス・ドジャース)は、メジャーリーグ初盗塁をまだ記録していない。