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9億ドル(1318億4881万円強)を稼ぐKINGのエージェント

林壮一ノンフィクションライター
(写真:Splash/アフロ)

 "KING"レブロン・ジェームズのエージェントを務める、リッチ・ポールが、NBAオフシーズンだけで、9億ドルを稼いだと話題になっている。NBAファンは、ポールが生み出したこの金額を聞いて驚きを隠さない。ポールはレブロンのスポーツエージェントであり、『クラッチスポーツ』社の創設者である。2人の邂逅は2002年。そして、ビジネスパートナーとしての関係が始まった。

 KINGが唯一無二の男になるに連れ、ポールに与えられる認識と評価も増加。ポールもまた、確固たる地位を築いた。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 リッチがKINGと契約したことで、『クラッチスポーツ』は確かに軌道に乗った。が、成功のすべてがレブロンとの関係によるものだと主張するのは尚早だ。彼は優れたスポーツエージェントであり、交渉人だ。

 そして、アンソニー・デイビス、ドレイモンド・グリーン、マイルズ・ブリッジスなど、エージェントとして共同作業中の多くが、今シーズン、新たな契約や延長契約を結んだため、ほぼ10億ドルを稼いだのだ。因みに、リッチの純資産は2023年に約1億3000万ドルとなっている。今季、10億ドル近くの売り上げをもたらした後、近いうちに彼の資産は大幅に増加されるであろう。

写真:REX/アフロ

 本コーナーで再三触れてきたが、昨季までのLAレイカーズには、KINGの能力を120%発揮させるチームメイトの存在が無かった。毎試合毎試合、孤軍奮闘といった調子で、レブロンに掛かる負担が余りにも大きかった。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/8bd4f28dc30faee02ace0f3020492ef3ea476022

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/20ca64377c990266e1862776834c82d06e233045

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/ac019375bf2d28d087dab664d142068c01cfb349

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/1c00f9c73bdd4f7afdd0d0b6f947ca0b41728ca2

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 リッチは、レブロンが所属するチームの戦力を、どのように捉えているのか。複数の戦手を抱え、これだけビジネスで成功を収めている男である。KINGがKINGであるための環境づくりにも力を注いでほしいものだ。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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