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統一スーパーミドル級王座に挑む元WBOスーパーウエルター級チャンプ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Cris Esqueda/Golden Boy Promotions

 5月4日、統一スーパーミドル級4冠王者、サウル・"カネロ"・アルバレスに挑む元WBOスーパーウエルター級チャンプのハイメ・ムンギアが、LAのワイルドカード・ジムで練習を公開した。

Cris Esqueda/Golden Boy Promotions
Cris Esqueda/Golden Boy Promotions

 現在、マニー・パッキャオの参謀だったフレディ・ローチの教えを受けているムンギアは述べた。

 「とても順調に調整が進んでいる。間違いなく、僕にとって最高のトレーニングキャンプですね。レジェンドであるフレディ・ローチとの作業は、本当に刺激的です。彼は私を助けてくれ、揺るぎない信頼関係があります。フレディとのトレーニングは非の打ち所が無かったです。彼は私に数えきれない精神の落ち着きをもたらしてくれます。豊富な経験を持つ、実に賢いトレーナーですね。

Cris Esqueda/Golden Boy Promotions
Cris Esqueda/Golden Boy Promotions

 試合のオファーを受けた折、どれほど大きなチャンスであるかを理解したので、非常に興奮しました。カネロ戦に向け、100%の準備ができていることだけは全ての人に伝えておきたいです。

 このファイトはボクシング界にとって記念すべきイベントであるばかりでなく、メキシコにとってもとても意味があります。 5月4日にメキシコ代表としてリングに上がることが待ちきれません。こんな機会を得られて、嬉しく思っています。メキシコを代表するには、シンコ・デ・メヨの週末に出場する以上に相応しい方法なんて無いでしょう。ワクワクしますよ。

Cris Esqueda/Golden Boy Promotions
Cris Esqueda/Golden Boy Promotions

 我々レベルの試合は、火花が散る難しいものとなるでしょうが、私は燃えていますし、思い出に残る一戦となることを信じています。

 外野が何を言おうと気になりません。結局のところ、私は周到な準備をして与えられたチャンスを最大限に活用しなければ、と感じています。とにかく、自分の仕事を成し遂げるためにリングに上がります。

 異なった階級だった頃から、私は常にカネロに注目してきました。最終的にはベストな相手と戦わなければなりません。それが今の私たちです。ファイターとして、カネロを心底尊敬していますが、ゴングが鳴ったら勝利のため最善を尽くすだけですね」

Cris Esqueda/Golden Boy Promotions
Cris Esqueda/Golden Boy Promotions

 ゴールデンボーイ・プロモーションズのボスである、オスカー・デラホーヤも言った。

 「カネロは猛攻を仕掛けてくるだろうが、いつの時代にも世代交代があるし、ハイメ・ムンギアが新たな顔となるのは最高のタイミングであり、完璧なシナリオだ。ムンギアは様々なタイプの対戦相手、あらゆるスタイルと対峙してきた。ラフな選手だろうとアウトボクサーであろうと、彼はいつだって敵を倒してきた。今、彼は海の最大の魚に挑む準備ができている。

 挑戦者には若さ、パンチ力、そして頑丈な顎がある。カネロに対してアドバンテージが積み上げられているのが見えるよ」

 さて、どんなファイトとなるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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