マスクを着用しての対局の現状
最近、棋士が数人集って出る話題の中心は、なんといっても「マスク問題」だ。
6月に対局が再開され新たに決まったルールが、対局前の検温とマスク着用。
約2カ月たった状況をレポートしたい。時節柄、マスク着用は仕方がないとはいえ、悲痛な声が上がっている。
ふだん、棋院で打たれる碁はひとりの持ち時間が3時間、または5時間だ。
棋士の手合いは朝10時に開始され、昼食休憩を挟み、終局は3時間の碁で夕方5時6時。5時間の碁では夜9時10時の終局は当たり前で、検討が終わると日付が変わっていることもしばしばある。その間ほぼずっとマスクをつけているのだ。
将棋の藤井聡太棋聖の対局を見ていると、対局前後はマスクをし、対局中はマスクをはずしていた。
本来、対局中はしゃべらないのが普通なので、マスクをしないですめばそれでいいのだが、……。
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