7月19日日曜日に放送されたNHK「囲碁フォーカス」で、「盤上のドラマは終盤にあり」という特集がありました。ご覧になったかたもいらっしゃると思います。

そこで採り上げられていた第31期名人戦(張栩名人対高尾紳路挑戦者)第4局(2006年10月11、12日)は、タイトル戦史上初めてアゲハマ交換が行われ、364手の激闘の末、半目勝負となった一戦です。

私は観戦記者として現地にいて、アゲハマ交換もナマで目撃でき、印象に残る碁でした。

そのときの裏話をご紹介しましょう。

対局当日、初日から張栩名人はぴりぴりしていました。

対局室の外、庭から物音が聞こえるとびくっとしてそちらのほうを見たり、記録席の紙ずれの音も気になって見たり。いつもとはちょっと違う感じを受けていました。