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世界戦で上野愛咲美五段が元世界チャンピオンを相手にハンマー炸裂させノックアウト 敗戦を糧にして大金星

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
女流名人戦第2局終局後の上野愛咲美新人王=2024年4月、筆者撮影

上野愛咲美五段が世界のトップランカーを相手に大活躍している。世界戦・衢爛柯杯ワールド囲碁オープン2回戦で謝爾豪九段を撃破。世間は静かすぎる。もっともっと、大盛り上がりして欲しい!出来事なのだ。

まず4月21日に打たれた第10回応氏杯世界選手権予選2回戦(ネット対局)で世界トップ棋士のひとり、朴廷桓九段(韓国)にほぼ勝ちまで持って行ったのだが、応氏杯の特別ルール(持ち時間なし、時間はコミを払うともらえる)に迷い惜敗(1目負け)。しかしこれで女性だけでなく男性を交えても世界トップと戦えることを示した。

そのあとすぐ中国に飛び、4月24日から始まった世界戦・衢州爛柯杯ワールド囲碁オープン(主催・中国囲棋協会、中国共産党衢州市委員会、衢州市人民政府)では1回戦で朴珉奎九段(韓国)に半目勝ちして勢いに乗る。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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