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マドリーとシティが引き分けた理由。可変システムとアンチェロッティの仕掛け【後編】

森田泰史スポーツライター
ファーストレグでドローに終わったマドリーとシティの試合(写真:ロイター/アフロ)

毎年恒例、のようなものになるかも知れない。

チャンピオンズリーグ準決勝で、レアル・マドリーとマンチェスター・シティが対戦した。2シーズン連続、準決勝で激突した両者のファーストレグは、マドリーのホームで1−1のドローという結果に終わっている。

個人的には、今季のチャンピオンズリーグで、最も面白い試合だったと思う。前回のコラムでも触れたが、そのゲームを深掘りしたい。

■マドリーの可変システム

マドリーは【4−3−3】を基本布陣としている。だがシティとの試合においては【4−2−3−1】と使い分けながらプレーした。

これは端的に相手のアンカーシステムに対応するためだった。ルカ・モドリッチを「トップ下化」して、アンカーのロドリ・エルナンデスにぶつける。カルロ・アンチェロッティ監督の狙いはそこにあった。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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