マドリーとシティが引き分けた理由。可変システムとアンチェロッティの仕掛け【後編】
毎年恒例、のようなものになるかも知れない。
チャンピオンズリーグ準決勝で、レアル・マドリーとマンチェスター・シティが対戦した。2シーズン連続、準決勝で激突した両者のファーストレグは、マドリーのホームで1−1のドローという結果に終わっている。
個人的には、今季のチャンピオンズリーグで、最も面白い試合だったと思う。前回のコラムでも触れたが、そのゲームを深掘りしたい。
■マドリーの可変システム
マドリーは【4−3−3】を基本布陣としている。だがシティとの試合においては【4−2−3−1】と使い分けながらプレーした。
これは端的に相手のアンカーシステムに対応するためだった。ルカ・モドリッチを「トップ下化」して、アンカーのロドリ・エルナンデスにぶつける。カルロ・アンチェロッティ監督の狙いはそこにあった。
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