試合を決したジョーカーの一撃。マドリーがバイエルンを沈められた要因。
試合を決めたのは、ジョーカーの一撃だった。
チャンピオンズリーグ準決勝、バイエルン・ミュンヘンと対戦したレアル・マドリーは、ファーストレグを2−2で折り返した。本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われたセカンドレグで、バイエルンに先制を許したが、ホセル・マトの2得点で逆転勝利を収めている。
「我々は、決勝への切符を、ほとんど手に入れていた。我々のベストプレーヤー(ノイアー)が滅多にしないミスをして、失点してしまった。加えて、アディショナルタイムにゴールを許してしまった」とは試合後のトーマス・トゥヘル監督の談だ。
「それから我々はゴールを奪ったが、副審が旗をあげて、主審の(ゴール取り消しという)ジャッジがあった。我々は奮闘した。ピッチ上で全てを出し尽くした。決勝進出目前だった。いまは、レアル・マドリーを祝福したい」
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■システムの進化
ジャッジが議論を呼んだ試合であったが、ここでは戦術的なところに触れたい。
マドリーは【4−4−2】でゲームに臨んだ。一方のバイエルンは【4−2−3−1】だった。
ただ、その実、マドリーは可変システムを採用していた。
マドリーは守備時にジュード・ベリンガムが左MFに位置して、中盤をフラットにして構える。そして、攻撃時には、【3−1−4−2】が形成された。
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